巡る 巡る季節の中で
あなたは何を見つけるだろう
僕はねー、そう。風邪をひきそうな予兆とか。
鬱が戻ってきそうな感じとか。
あとはあれかな。クローゼットからハンティングカモのジャケットとか見つけられるかな。
駅前のイルミネーションに入り込めない自分がいる。まったくと言って良いほど近づけない。澄んだ空の方が美しい。都会の空気は濁っていて、なんて思っていた時期もあったけど、俺は住んでいる場所が良かったらしい。
すっかり冬になった。朝になると起きるのが余計に辛くなる。エアコンをつけると乾燥しまくって死ぬ。喉ガラガラになる。でも寒いと体調崩して扁桃腺が腫れる。
必殺デロンギヒーターをつけるが、こいつもなんだかんだいって乾燥しないわけではない。外から入ってくる空気の元々の水分量自体が少ないわけだから、部屋の温度でその空気が温められれば、飽和水蒸気量に対する水分量は減る。いつのまにか右手の人差し指がボロボロになって俺は自分の肌と心の弱さを知る。
そういう季節だ。
認知の歪みを自覚したら休んだ方がいい。
自分の向き不向きには敏感になり、不向きなことからは逃げた方がいい。
非公開アカウントのほうが離脱率は低い。
どうせ可愛いアピールするなら顔は出しといてほしい。
100歩譲って加工してていいから。横顔と正面で鼻の形が違っててもいいから。
この人Twitter向いてないって慮ってRTしないフォロワーには感謝しておくべき。俺、ほんと向いてない。
旅行で東京に来るなら毎日二郎を食って欲しい。無駄な時間はもったいない。
そんなこと願わなくても食って帰る阿呆にはやっぱりついていきたくなるのである。
こ、
こ、これは!?!?!?
行こうっつって相談受けるまで朝11時開店になったことなど知る由もなく。こんなに早く目黒に来たのは初めてじゃないだろうか。
おお、汁が輝いている。生きていることを実感するぜ。コラコラとか言っちゃうクセ、やっぱりどうにかしたいぜ。
髭助手のオペはどうか…完全に若様譲りの豚の切り方だ。ここが目黒だってことを実感させてくれる。
ズルッとやれば嗚呼…どう…どう食っても目黒だ…チキショー美味すぎるわ…塩分もちょうどいい。
豚さんに胡椒ぶっかけて堪能した。
麺量もいい感じだ。
サクッと完食フィニッシュムーブ軽く会釈して退店。
満面の笑みで旅人と別れたのち、俺は久々に目黒区を縦断した。
とても気持ちの良い秋の空に癒されながら、その時北千住でパチンコ打ってた奴の家の前を通過した。