フロムムサシノ

エクストリームラーメン専門家。ラーメンブログ史上最強の駄文による記録。

貫徹家 『ラーメン中 チャーシュー切り落とし ライス』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自律神経ぶっ壊れ奴は丸一日、耐えた。

 

 

 

睡眠妨害ラジオ体操おじさんからの言いつけを守った。

 

 

 

 

 

私の身体は自律神経とともにぶっ壊れモードに入った。日中、そりゃあもうひたすら眠い。眠くてキャプションすらも書けないし、こういう時に限って矢鱈と腹も減る。三田で食った二郎もあっという間に消化された気持ちになり、夕方を過ぎてくると全身の筋肉が硬直していく感覚に襲われる。

 


これはマジなのだ。精神とともに身体が硬直状態に陥る。単にこれは強張っているというレベルを超え、疲れが溜まった全身の筋肉が回復に向かわないことを意味する。
このような状況に置いて一番厳しくなるのは、腕。というか、手。二の腕ではなく、腕の外側が硬直し、挙げ句の果てには痛みすら伴う。今回は左腕がガチガチに凝り固まった。おまけにデスクワークが常態化して、この腕の痛みをかばうように肩、背中、腰まで凝ってきて、私はまた奴らにケツと腰を踏まれねばならないのかと嘆息してしまう有様となる。

 

 

 

 

辛い。でも、あと一日我慢すれば俺は救われるかも知れない。淡い期待を抱いたまま耐えた俺は、6時間の睡眠を経て5時に起床した私は新幹線で西に向かった。

 


静岡駅に降り立った私は、目的地そっちのけでバスに乗った。たぶんあれは魔法のバスなんだと思う。

 

太平洋を眺める余裕もなく、遺跡・史跡大好き(マニアではない)おじさんの俺であっても今回ばかりは登呂遺跡をパスせざるを得なかった。バス停を降りて5分も歩けば、写真の上で見慣れた立方体気味の建物が目の前に現れたからだ。

 

 

 

 

 

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お世辞にもその建物は、綺麗とは言い難い、古びた雰囲気を纏っていた。中に入ってみても同様だ。朝9時過ぎだっていうのに、洗い場どころかその空間はおじさんたちで埋め尽くされていた。心を綺麗にしたいおじさんたちだ。

 

 

 

身体を清めた俺は、100度近い音質で無理やり身体を温めることになった。およそ6分間、熱源直近に座った俺は苦しみを抱えたまま外に出て、滝壺に溜まった水を桶で掬い、身体に4度ぶっかけた。

 

 


準備は万端と思われたその時だ。

 

 


俺はどうも水の魔法にかかったらしい。北欧で経験したあのアホみたいな水の冷たさはなく、反面とても優しい手に包まれるような母なる泉。体内を駆け巡る沸騰気味の血液が、とても温いような、柔らかな水に包まれていったのだ。

 


これが整いか。一発目からこうなってしまってはどうするのだ、俺よ。

 


アホみたいな熱さの薬草蒸し風呂には、3分とも我慢できずに俺は行水し、また母なる水に飛び込んだ。よく見るプラスチック製の椅子が撓むことも気にせず俺は足を放り出して倒れ込む。瞼が光を遮っているにも関わらず、頭脳内に広がるイメージは虹のような鮮やかさを以て蠢いていた。

 

 


俺は一体どうなってしまうのだろう。サウナマンチーの引き起こす空腹ばかりが脳髄を駆け巡る、路上!

 

 

 

 


休憩室で静ドン61巻、62巻をサクッと読んで完全なる屍となった俺は、もう一つの復活の呪文をかけてもらうべく、深く狭い自律神経崩壊という「洞くつ」から抜け出すことにしたのである。 

 

 

 

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こ、
こ、これは!?!?!?

 

 

 

 

 

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はるばるやってきた貫徹おじさんの店は、渡り鳥となった俺に希望を映してくれた。
当然初めての店だからコールはノーマル。AJTMとNたくさんAZMS!!

 

 

 

 

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ズルっとやれば嗚呼…完全に「あの頃の洞くつ家」のバイブス。ド濃厚でもなく、かと言って物足りないわけでもない。あの頃「なんか中華そばっぽくね」と、松の札の男に問いかけたあのハイパーバランス型家系のブツが俺の口の中に流れてくるじゃねえか。

 


うめえ…ノスタルジーだけで片付けられない感動が、整えられた血流によって全身を駆け巡っていった。

 

 

 

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ほぐしチャーシューにスープ染み込ませて幸せ丼完成…俺、こんなことして楽しんでたな。

 

 

 

 

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AJTMブチ割ってみれば…100点満点だ!

 

 

 

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余るレベルで贅沢に使える海苔で麺巻いて最後まで堪能した。
サクッと完食フィニッシュムーブ深々と会釈して退店。

 

 

 

 

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ジョイ・ディヴィジョンが流れるラーメン屋は最高だな、なんて思いながら俺は用宗に向かった。

 

 


整いきった身体に染み込んでいくビールが、俺に生の実感と喜びを与えてくれた。

 


物語の始まりだった。

 

 

 

 

 

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