リベンジ
復讐
右肩 刺青
明け方 残像
黒っぽいTシャツを脱ぐこともなく、脱がせることもなく。朝焼けを拝むことなく俺は煌々と灯った間接照明の眩しさで7時を指す時計の針を見た。
照らされた俺の顔は死神の模様が浮かび上がっていた。
キラキラァ………
キラキラといえば小田和正よりも曽我部恵一を思い浮かべる人は手をあげてくれ。
ところで何故、女の子はハンドルネームに食品名を使うのか。あざとすぎる。
「美味しそう」という印象を連想させる魔法の言葉の数々を冠した女性のニックネームだ。たしかに、間違っても自分のことを"flea"だなんて名付けないはずだ。ラテン語で"Tiago"と言えば「虎」なわけだが、俺は英語ならタイガー。たいが…たいが…あいつは虎というよりもネズミのはずだ。
諦めが悪いのが俺のいいところでもあり悪いところでもあり。執着心の非常に強さとねちっこさの表れをアレするというか。
どんだけ前日に激しい銃撃戦(焼酎乱打戦)を繰り広げようとも、朝起きてみれば素面のふりをして起き上がり、大丈夫、大丈夫だと言い聞かせながらシャワーを被り、汚れを落とした上でお湯をかぶりながら歯を磨いて浴槽から這い出てみればまた俺はキラキラをする。なんだか胃の調子が悪く私は早稲田通りのローソンでパンシロンを買う。
パンシロン…コンビニに置いてある4包入り200円のパンシロンがもう最高。これこそ神器。緊急キラキラ回避薬。あー、いい薬です。なんつって到着すりゃまだ20番以内だったから安心した。
俺の復讐心が燃えるよりも同行者の断罪・反省を掻き立てるための時間を多く費やし、俺は「何事も海より広い心で受け止めよ」と、自分にも言い聞かせるように話をした。
売名行為のためのInstagramではない、女の子と違いおじさんたちにもてはやされなくても仕方ない。ここは俺の感情の掃き溜めだ、それで12kものフォロワーになんだか珍しい動物を見るような目線を向けられるのでも幸せではないか、と。
するとどうだろうか。願いが通じたかの如く店の扉は30分早く開かれ、我々は予想よりもずっと気楽にチャーシュー・メンマ(小)を獲得することができたのである。
こ、
こ、これは!?!?!?
今年最後のtはどれだけ寒くてもつけにすると決めていたが、なんかびっくりするくらい暖かかったと記憶している。
まずは麺だけズルっとやれば嗚呼…よく冷えていらっしゃいます。先日のメジマルとはまた違ったこのインプレッションよ。
メチ添えズルッとやれば嗚呼…今年一年はいい年だった!最高だ!!とか口が裂けても言いたくないのに言ってしまうほどのブツ。
スープにさっとつけてズルればもう心がポカポカ()でエヴァ延期も仕方ないと思えた。
「今年1番の撮れ高じゃないですか」なんて空耳聞こえてきてAJTM遊戯も来年は控えなきゃ…俺バカにされてんな、と思ってたのは一瞬だった。今年一年AJTMAZMS!!
スープ割りまで結構なお手前で!
サクッと完食当然スープ割りまで#完飲制倶楽部 ゴクゴクブチカマしフィニッシュムーブ良いお年をして退店!
馬場まで散歩しながらヤツにエールを送って帰宅。
夜は世界一ありがたいお説教を聞いて涙した。
アレからおよそ4週間。幸運なことに俺は今日も健康だ。
精神以外は。誰もモルカー・シューカイというボケを拾ってくれない。