この冬の寒さの”とどまるところの知らなさ”には、いい加減に辟易してきた頃で。
何が春だっつうのな。
暦の上では立春なんて言って呆けてきたようだが、旧暦で言えばまだ旧正月すら来ていないわけだ。
北国を脱出してからすでに16年が経とうとしている。凍えるような寒さとは無縁となったものの、ずっと「冷蔵庫で冷やされている」生活が続いている感覚がある。
沖縄は野菜室レベルだった。湿度という点で言ってもそれに近いものがあった気がする。動植物の呼吸による乾湿の妙、なんてもんではなく、ただひたすら太陽に熱された海洋の蒸気が南方から吹いてきて、北国の寒気で冷やされたあの感じ。
いまだにあの16年前の2月末、しとしとと雨の降る那覇の西町エリアを思い出す。
前日のキャンパス下見のためバスに乗った俺は、あの大学の記憶を一切持ち合わせていない。先にバスを降りた俺に、隣に座っていた女の子が手を振ってくれたあの窓の画だけが、ただただ思い出されるわけだ。しかしホントジメジメしてて沖縄の冬ってロクな印象がない。行ったこともないのに「ここはイギリスかよ」とか言ってたもん、俺。
なんというか冬の雨ほど卑屈なものはないと考えていて。どうせなら上空の寒気も凍ったママ落ちてきたいと思ってたんじゃないか。この冬も雪ではしゃいだのは一瞬のことでしかなかった。新幹線の車窓からはまばゆい太陽の光に照らされた品川のビルが見えていた。なんだ、この文章を書いている間にだいぶ春になった。東京からも富士山が見えるほど澄んだ空気を味わえるのはまだ冬の証拠なのかもしれないが。
でもどうせなら小高い丘で芸術的な建造物を見たかった。ついてみてこんなに言葉責めにあうとは思ってなかった。
なんか冬だってとても寒いな、もう、なんでこんなに並んでんだろな。平日からお前ら学生ども…もう、春休みか。
こ、
こ、これは!?!?!?
カウンター上で土砂崩れ。斜面地滑り。盛りすぎです。昔いたアイツ並みの盛りっぷり。元気にしてるかな。ベッドシーツ買えたかな。
ヤサイ崩しながらヤサイを食う。これは最高の温野菜。クタとは言わん気がする温野菜。汁の表面を拭うようにして味をつけていく。
天地返し気味にズルっとやれば嗚呼…インチキおじさんではなくバカうまラーメン登場。
いっやー、ど乳化。かと言ってくどいわけではなく。ちょっと塩分薄いかなー、なんて思っていた時期もありました。
ブタは全てフワトロのブツ。脂身多めでしっとりクレイジー。
底からかき混ぜれる水位まで減ったところで俺は爆裂塩分で悶えまくった。
早めに混ぜときゃよかった…
堪能したがな。
サクッと完食フィニッシュムーブ深々とヤーマンして退店。
帰宅してリビングで諸作業。
40kgの妖精(性悪)と92kgの大学生(膝悪)を捕まえ自宅に連れ込み肩背中腰尻を踏ませた。
身体冷えるから早く冬終われ。