仄暗い盛り場でひとしきり盛り上がる
そんな土曜日が褒美として存在する。
いい意味で頭のおかしい連中が衆生界に潜入し、世界において息を潜めながら生きている。まっとうな人間として生きることを誓いながら、苦しみを胸に抱えて生活することを強いられている。
それも全ては己の生を守るためのことであり、ただ、生きることのみを強いられている。
それが真っ当に生きるのであれば良いものの、生活が逼迫すれば余計なことをするわけで。
例えば妹にお金を借りてタイ旅行に行き、そのことが妹や家族にバレたりするわけだ。
我々は中川のほとりで靴を飛ばし、その日の運勢を占う代わりにその行き先を決める。ドライオブタッカーラのそのせいだよ、とか言いながら近くの商店で酒を買う。帰りはしっかりと片付けをし、公園に放置したMDプレイヤーやMDのディスクまで漁る。俺たちは異物を遺物として、アカシックレコード(00年台初頭ハロプロ)を聴く日を夢見ながらタクシーに乗った。
我々はまだ喧嘩をしていた。奴らは貴重な土曜日を過ごしているが、私はいつも通りの1日だ。
コロ助は言った。酸っぱいものが食いたいと。
元100キロの男は言った。酸っぱいものが食いたいと。
法廷画家マレジは言った。UMWR効いてよくわかりませぇん!!
俺は奴らの意見を全て隅田川に流すことにしたのであった。
こ、
こ、これは!?!?!?
出来れば俺は半々にしたかったが…揚げ物を食べたい気分だったわけだ。
おお、カラッと揚げられている。麺に浸す前に食べたくなっちゃったぜ。
横からAJTM投げられて黒ギャルのなんとかよろしく絶景賜りましたわ。
ズルッとやれば嗚呼…薬味多めアブラ多め最高に効くわ…マジ美味すぎる。
ハイパーケミリ汁たまんねーわ。
味玉は完全に火の通ったいつも通りのブツ。これは酒に合うやつだな…
しかし薬味とアブラ掬ったら…まあそれがいいとこなんだよな。出汁の中身とか全く想像がつかない。色々マジックかかりすぎな気がする。
サクッと完食フィニッシュムーブ軽く会釈して退店!
泥酔しながら御茶ノ水まで逃げ落ちて楽しんだ。
オタクムーブ全開の連中を秋葉原に向かわせて我々は帰宅。
1日長かった。