豚や 『肉汁うどん黒大盛り肉増し』
長く太くの人生を所望したところで、そんなに簡単にいかないのが人生なわけだ。
太く短くを目指しすぎているかもしれない。
そんなことを考えていながらも、もう人生終わっていいやなんていう厭世観は相変わらずつきまとっている。
どう考えてもメンヘラのそれだし、こんな30代を過ごしているなんて思ってもいなかったというのもある。自己嫌悪感と自己承認欲求のはざまで俺はもがき苦しんでいるのであれば、結局の所は飯に救ってもらうしか無いんじゃないだろうか。
不機嫌ハラスメント。略してフキハラなんて言葉をTwitterで見かけた。
確かに相手方の不機嫌にて話ができなくなる状況というのは、ある。
そのおこプンにも理由はあるし、それについてはやっぱり何が原因か、というのは振り返って確認しなければいけないわけだけど。俺としてはできるだけその芽を詰んでいくのが重要な行いだと思うし、アンガーマネジメントは双方の努力によってなされるものだ、とも思う。
ただしこれが「いじめ」になるとどうだろうか。いじめにあった経験というのは俺にもあるし、俺が悪かったな、と昔のことを振り返ってみれば反省することもある。
しかしながら、結局のところいじめは双方の問題よりも加害側方にある、という主張が俺の立場だ。
どうやったって「圧力」や「立場の上下」が出来た時点で何かおかしなことになるわけで、相手を怒らせた時点でその相手を巻くことが出来るほど世の中は簡単なものではないし、我々もそうトンチの効いた戦術家になれるわけがない。
この世界における人類すべてが諸葛孔明や前田慶次になれるわけがないんだから。そういう意味での女性革命家っているだろうか。誰かいたら教えて下さい。
まあなんというか、無理無理。民主主義だけじゃ争いを止めることはできない。誰もが賢くなるべきなんてやめて、心優しいファシストがいればいいと思う。
って言ってんのが外山恒一だった気がするんだが。
ちょっと話が変わるようではあるが、例えば人の良さそうなおばちゃんが道を歩いているとする。
この店美味しいの?なんて言いながら並びの客に話をかけている。おばちゃんはマシンガントークで色々と聞いてくるので、
親切な人であればそのおばちゃんに対応する。色々と世話をやいて店の特徴などについて話しをしている。
しかしながら。そのおばちゃんが行列中で急に宗教勧誘を始めたら、俺はどんな顔をしていればいいのだろう。
絡まれないで良かった、とただそう思うだけでいいものだろうか。このおばちゃんは独り身で、寂しさを昇華するために宗教やマルチ、疑似科学やネトウヨ性にハマっていったとしたら…なんて考え始めたら、俺は顔がどんどん曇っていってしまう。
ここで絡まれたと感じて怒り狂う人がいたとしたらどうする。サークルの集会で後輩が自身の信仰する宗教関連のアンケートを取り始めたとき、俺は元部長という立場で退席を命じてしまったことを思い出した。
人間関係というのは複雑なものだ、というのも簡単なもので、関係を構築する以前の段階でまず何かしらの障害(物)と距離感というものがあり、相手が持つ気質や人間性を感じ取っていかねばならない。
このうどんのようにぶっとくてコシの強い人間が相手なら…
いや、実際のところは面白さと気難しさを兼ね揃えた人なんだろうなと感じたわけである。
こ、
こ、これは!?!?!?
茹で後750gっつうからまあ余裕だろう、と思っていた俺はこの時まだデブ脳だった。肉増しまでしてしまったのは完全にバグだ。
なんじゃこの麺量…太い麺は嵩張るというのはどうやらマジのようだ。
「ぶっといのが好き」◯原勇ネタで笑える木多康昭信者は出て来いッッ。
ズルっとやろうとしたら…できませぇんっ!!よく「ワシワシ」とか言われてその感覚がよくわからんかったが…ワシワシではなくむしろハムハムしながら食うハメに。
ブチっと噛み切ってみれば嗚呼…美味いわ。小麦感とは言わないが麺、美味しい。
そしてつけ汁の肉よ。全く減らねえ。何枚入ってんだこのバラ肉…つけ汁甘くてしょっぱくて美味しい!
ようやく調子が出てきてここから猛烈バキュームブチカマした。
スープ割りもらったが…出汁は美味いものの、元の汁のまま飲んだ方が俺向きではあったな。そのまま飲んじまうのもありだった。
大満足完食フィニッシュムーブ軽く会釈して退店。
太くそして意外と短かった。
人の気持ちなど気にせず自分の信念を大主張する店のスタンスがやはり好きだ。
武蔵野うどん…エクストリーム。