すっごく疑問に思うことがある。
「古き良き」という言葉のが使われるシチュエーションだ。
古き良き…いい言葉だよね。そりゃそうだよね。古くても良いものだものね。昔懐かしのそれ、って思い出してその良さを振り返るものだから。
そんなことを考えながら今日も自転車を漕いでいた。古くから残っている文化だからこそ再発見される機会もある。忘れられたと思っていたものが、実はずっと地元の人間や想い出を愛する人々に愛され続け、その場において切磋琢磨し続けられることによって歴史の深さを築き上げていくわけだ。
例えばラーメンなんかは本当にそうなわけだ。某家元は「だいたい元祖というのはそこまで進化しない。その横から出てくるものが本寸法となりうる」みたいなことを言っていた。
あの家元だけは弟子たちが追いつけないほどの恐ろしい進化を遂げたわけだから、あながちこの言説が正しいとは言い難いわけだが、札幌の味噌ラーメンなんかを見てみれば、俺は派生して深化した店の方が圧倒的に美味いと思っている。
これは観光地化して商業規模も大きくなったわけだから、元祖が深化していかない可能性は十分にあり得ると思っている。
こういった価値の高まりは何にでも感じるものだ。サッカー、いやフットボールに関しても明らかにその戦術は進化し、選手たちのレベルはスポーツ科学の発展とともに確実に上がって来た。
ボールの違いなどによってミドルシュートの弾道なども変わって来たが、ボール運びや守備意識などの向上によって、明らかな進歩を遂げたとみれる。
ビールもそうだ。もはや嗜好品としてではなく「常飲されるもの」としてのビールの存在は確立されたが、今や「進化」という面では確実にアメリカがトップを走っている印象がある。
設備向上や技術者の成長により日本のクラフトビールも明らかに質が高まっているが、矢張りアメリカのビールが先を走っている印象がある。
ドイツこそビール大国だ、というのももはや幻想だし、黒いのに関しても本場イギリス各国こそ至高、と言えるかといえば俺はそれに疑問を呈したい。
シーシャもそう。古き良きシーシャを追いかけていれば、俺は味がどうこう言っているのも明らかに違うと思う。
本場の空気感やそういったものを味わえた経験はないが、それを日本でやられたところでどーなの、と思ったりする。
それじゃあ、このラーメンの場合はどうか。
こ、
こ、これは!?!?!?
7月ぶりの蕨遠征。「塩油そばあります」で俺のiPhoneの通知はビンビンだ。
チャーシューとメンマ増し切れてりゃ
世界一美味い赤星飲むしかねえだろ!
まさかのAJTMAZMS…たまにしか行かないのに本当にありがとうございます。
天地返すっつうよりサイドから回して底の様子見つつズルッとやれば嗚呼…バカうめえ…BでもTでも塩油そばは経験したが、ここA太さんのもまた一寸たりとも引けを取らないブツ。
角張麺との相性も抜群のおタレここにありだ。
生玉子ぶち割ってみれば極めてマイルドに。チーズぶっかけりゃもうカルボナーラだぜ。
味玉ぶち割れば気分はもう最高!
ラー油ニンニクぶち込めば最後まで全く飽きずにズビズバ啜れたぜ…
最後はスープ割りして塩ラーメン化。どこまで楽しめるんや…
当然KK #完飲制倶楽部 ゴクゴクブチカマしフィニッシュムーブ深々と会釈して退店。
言わずもがな偉大すぎるBは未だに偉大な味を誇るわけだが。それに負けんと進歩する味こそが矢張り残るものだなと思わされたわけだ。
ラーメン二郎の場合は…これはnoteで書こうな。