なんというか浅ましさの極まるところにあるのは私のこの羞恥心の無さと、端的に言って自己顕示欲と、美味いものを食いたい飲みたい聴きたい。
それの全てを包括して叶えていくことこそが俺の人生の最終目的であり、通夜においては「欲深い人でありました」なんて言葉と唾をかけられることこそが最大の賞賛である。
「悪魔のようなデブ」
我が墓標に刻まれるはずの言葉である。
そんな私はつまるところ人生を謳歌し続けること、極まるところを知らぬ欲深さからか、この期に及んでバンドなどを組み始めてしまった。
気軽にスタジオに入ろう、という感じではあったのに、いつのまにか俺の昔の曲など引っ張り出しつつ「ビートルズのIt's All Too Muchのようなサイケさが必要だ」とか言って目指すものはヨラテンゴになっており、もうすでにベーシストからは「本気すぎて怖い」と言われて警戒されているところである。一回もライブをやらずに終わるかもしらん。
そんな我々トリオの合言葉は「としおかでメンマ食いてえ」であった。
当然ながら10時台に到着。15くらいだろ…と思っていたら思いっきり20超えてた。アーメン。トータル2時間待ちを経て入店して無作法ものの俺はチャレンジを試みた。
しかしながら…「まあ普通はない」と。勉強になったのは夜の時間を経てのことであり、神から教えを受けた後に全てを理解したわけである。俺はそっと、50円玉を引き下げてラーメンの到着を待った。
こ、これは!?!?!?
うーむ、本当にラーメンを頼むのは久々…というか調べてみれば初めて来た2016年10月以来というから恐ろしいものだ。その間ずっと塩ラーメンとつけ麺、というかほとんどつけ麺しか食っていなかったのだろう。
頼んでなかったのに…海苔AZMS!あれ?これデフォ?
まずはメンマを喰らえば当然昇天。溢れ出る甘み、歯を必要としないほどの柔らかさ…もはや芸術品である。
膜の貼ったスープは決してくどさを感じさせるわけではなく。
むしろさっぱりとした後味に確かなこの、コラーゲン質を感じさせるのが粋なのである。
コラーゲン質の味などわかったものではないが。
麺をズルッとやれば当然昇天、ビンビンになった俺の欲深き精神は間違いなく満たされていった。
ラーメンと塩の違い、カエシをつけたチャーシューが味わえるという点もまた良い。
これで塩分ブースト。構造が上手くできている。
辛味に麺をダイブ
挙げ句の果てにはノリの方舟まで形成して堪能した!
当然KKブチカマしフィニッシュムーブ深々と会釈して退店!!
その後はバンド練習をして長い夜を迎えた
のだがまあ続きはおいおいだ。