疎覚えの前夜のことなどそのまま忘れてしまっても、とは思うものの、実際に思い出してみればそれは可なり重要なことであり、忘れて仕舞ってはならないことも多々ある。
重要性に関わらず、記憶というものは忘却せしめられるために存在している概念なのだな、と、私は自己肯定のためにそれをそう、非常にレトリックな視点で見つめている。
しかしながら神のお告げに関しては絶対であり、忘れてはならないものである。例えそれが盲信であっても、信じたいものを信じ、乞うた教えを俺は信じる。それが整合性の取れるものならなおさらだ。
俺はがんこを食いに行くことを選んだ。
だがしかし「アレを試してくれ」という、同胞の頼みには敢えて乗らなかった。何故ならそれは恐ろしい試みであり、その同胞がやって然るべきことであり、何より「カニの日じゃねえよな…」というものだったんである。
俺はジンクス発動を喜んだような気持ちで待ち10の列に接続した。
それはジンクスだったのだろうか。その時はもう、ただ客が少ないことを喜んでいたのである。明らかにカニの香る店内で俺は相変わらず、上品を頼みたい気持ちを抑えて100大盛りサイパンコールをした。
こ、
これは!?!?!?
家元、悪魔肉を俺の丼から取り出しては他の丼に…やめてくれ…とか思っていた俺が愚かだった。明らかに普段の1.5倍です!!やったー、空いてる日は最高だなぁ。
一口すすってはウム!!カニそのものだ!!こんなにカニな日はねえ…やったー!!!!
ん?これインスタントスープだったらどうする?とかいう思いもチラッと浮かんだしご丁寧にスープの写真まで撮ってたが、まあどうでもいいやと思っていたのがこの時だった。
サイパンスルーされても十分に硬めな面は俺の心をゴリゴリに砕いていった。うーん、悪魔肉減らないしつけダマにカエシを…って今回のカエシめっちゃ美味い。
思わず女将に何か聞かれてカエシが美味いと言ってしまったくらいだったが…女将も気になってたんだろうな。人々のリアクション。
当然KKブチカマしフィニッシュムーブ深々と会釈して退店!!
食後、髭、小岩の兄貴、吉祥寺のサイコガンダムに「カニそのものすぎて最高だった」とか送りつけまくっていたら
ブログにて、この日のスープがまさかのインスタントスープのアレンジ版と発表。
眠れぬ夜を過ごしたことは言うまでもない。
アレだけのカニをぶち込んで味を出して、その裏側でインスタントスープだとは………
計りやがったなジジイ…!!
気づけなかったことが悔しいわけだが
食は学びだ。次の次くらいからはわかる自信がある。
簡単に特徴をまとめておこう。
・ボディーは確かに弱い
・硬めの麺の方がわかりやすい?もしかしてサイパンスルーまでもが意図的か?と勘ぐってしまう
・何かを突出してごまかすことが可能になり得る
・逆に言うと、その素材の旨さ以外は弱い
・上記より、スペシャルの日はやりません!と言っていたのにも関わらず、途中でスペシャルの日もやると言い出したのにはこういった理由があると推測できる。
・よって次もスペシャルの時な可能性がある
・何より…美味い。
以上。
たぶん次も騙されるだろう。
ん?もしかしてあの美味かったカエシも、化調が入ってたのか…?
可能性あるから怖い。
この「テスト」…怖すぎるよ、、、今年200杯目の記念ラーメン、美味かったのに後味悪いとはこのことだ、、、
絶対に学んでやるからな