まさかここまで急激に流行るとは思っていなかったというか
今のご時世はインスタとTwitterで回ってるなと思わされる。
それも別に悪いことではない。当然の評価を得られたと感じるものに関しては、何も文句はない。
流行には2つの傾向がある。例えばタピオカや唐揚げなどの「概念」そのものが流行する場合。これは別にどこで食っても、どこで手に入れたとしても流行に乗ることができる手軽さがある。なので提供店も乱立し、あっという間に本物しか残らなくなっていく。
店そのものが流行る場合はどうだろう。ラーメンというコンテンツは確かに需要が大きいが、趣向性のバリエーションが豊富すぎる。その上、調理の味・クオリティの差が出やすい。店の雰囲気や明るさ、綺麗さというのもある。話題性というところも大きい。
だからこそ、一度流行って仕舞えば忘れられることもない。よほど何かが変わらない限りは見放されない。ただし、何かが変わってしまったら一瞬で見放される危険性がある。
そしてその後を持ち返す、というのはなかなか難しい。タピオカも唐揚げも持ち直すのは難しい。一度高いところを見るとそれを持ち直すのが本当に難しい。栄枯盛衰。この古語が表すこの世の真理は、確かにそこに漂っている。
では、この高円寺に昔から存在していたこのお店はどうだろうか。
確かにビジュアル、並びに居酒屋としての人気を考えると非常にそそられるものがあったが、夜のみの営業、飲み屋としての側面が大きく、なかなか食指が動…足が向かなかったというのは正直なところだ。今年に入ってからの緊急事態宣言での休業・福岡修行(というか巣帰り?)を経てこの3月に完全なるラーメン屋として昼のみの営業になり、2ヶ月で高円寺の新たな新名所になったと言っても過言ではないだろう。
Twitterを開けば週5でここのラーメンを食う人続出。明らかに過剰なラーメン好き以外の人も巻き込む魅力があるからこその大ブーム。
そもそも人気居酒屋をやるほどのスキルがある店主。ここまで流行るのは当然のことだとも思う。
最高のリスペクトを胸に秘めて俺はまだ豚くささに塗れることにしたのである。
こ、
こ、これは!?!?!?
とか言いながら毎回同じビジュアル見て飽きま…せん。
周縁を取り囲む白濁。油膜を通して映る濁り。
箸を差し込むことを躊躇うほどに美しい。
とか言ってねえでカタメと言ったならさっさと食え、俺。
ズルっとやれば嗚呼…やっぱ好きなブツ。最高に好き。白濁こそが豚骨ラーメンだと思っていた俺の世界の狭さと、新たな世界を見に行きたい気持ちがめちゃくちゃ高まっている。
替え玉ぶち込んでニンニクと胡麻ぶち込んで食う。
もう一回替え玉して高菜とキクラゲをぶち込む…これが世界か。
堪能した。
サクッと完食当然 #完飲制倶楽部 ブチカマしフィニッシュムーブお会計軽く会釈して退店。
最高のブツを食らって旅立ちの準備完了。
そのまま新幹線で博多まで行きたい気持ちをグッと堪えた。
本場体験してえ。