初めてのルーブルは
一切記憶になかった
私の目の前には人だかりのモナリザ
写真に写った私は 今より丸々してなかった。
とか鼻歌混じりに自転車を漕ぎながら。高円寺まで行ってた。毎回毎回同じ道のりを沿うことにだいぶ飽きていたあの道を走り抜けて。
びっくりするほどの一本道を突き進めば高円寺まで着いてしまうし、わざわざ回り道をする必要も最近は感じない。信号が変わらないから、みたいな焦りもすっかり覚えなくなった。流れに任せてペダルを漕ぐだけ。左車線を逆走してくる大学生・おっさんおばさんの自転車に悪態レベルの文句をつけながら。人が運転しない何かに轢かれればいいのに、マジで。
世の中にケチと文句をつけながらも、自分の好きな人たちとはいい関係を築いていきたい、という答えは出ている。
ラーメンもルーティンになっているが、これは毎日の食事がラーメンである、ということではなく、行くラーメン屋、オーダーの内容が固定化されたということだ。この文においては習慣と慣習の違いを確認している気がする。文章を書くことが人生唯一の「習慣」と言える気がしていたが、ひさびさに精神的に悪い季節に突入し、2日も休んでしまった。水分・液体がかかると壊れてしまうものは多数存在するけども、俺の場合、一番壊れやすいのは熱意である。
なんだかめちゃくちゃ冷めてきた。そういう時期もあるな、で済ませられる人間ならいいものの、得体の知れないプレッシャーを感じちゃうのも事実で。ラーメンだけの話じゃなく、自分の中にある熱意が湿気った上に音を立てて蒸散を起こすことすらもなくなれば、だいぶがっかりな生活になってしまうことは容易に想像できる。
運命の人と出会えない、と悩んでいるけど、あの頃の熱意もすっかり消えているんじゃないかって気はして。色々と生きにくい世の中だし、何かに特化したことを意識しすぎたせいで身動きが取りにくいのは自分のせいだから。
せめてもの「食いたい」と思ったラーメンくらいは回収しようと、俺はまたブタ臭くなることを心に決めたのである。
こ、
こ、これは!?!?!?
あづま通りにむせかえるほどの豚骨臭。厨房に立つのはクローズの世界から出てきたようなアンちゃん。
とんでもねえ世界に来てしまった。
目の前に現れる豚骨ラーメンは一般的な「白濁」し切ったブツではなく、かなり澄んだスープじゃないか。
そういや俺…九州行ったことなかった。
これが本物か。なんという熱量を感じてしまったのだろうか、俺よ。
高円寺はいきなり福岡とか沖縄とか北見とかに変貌する街だから恐ろしい。
ズルっとやれば嗚呼…美味え。美味すぎる。濃厚さというものは目に現れるものじゃない。
現場の匂いに表れるという伝説は本当であった。
サクッと食べて仕舞えば替え玉突入…高菜ぶち込んで食えばもう最高よ。
トゥルトゥルは食感最高のブツ。
隣にいた若い兄ちゃんに触発されて2玉目行ったらチャーシュー入ってて嬉しい誤算。
大腹パンだ。
大満足完食勢い余って #完飲制倶楽部 ゴクゴクブチカマしフィニッシュムーブお会計軽く会釈して退店。
ドライヤーの使用時間が体感3分の1になる毛量がベスト。
ステキカットで明日のテストもバッチリね!