このブログの駄文には、様々な登場人物が登場する。
昔は「孤高のラーメン二郎道」などと名乗っていたこともあった。あれはもう3年近くも前の話だ。
東京に来た頃は、友達なんか出来ると思っていなかった。寂しがり屋の俺であれど、さすがに誰彼かまって、というのは無理があった。
非常に奥手な男である。その上にデブだ。ピエール瀧体型だから!と言い訳してはや3年弱。俺は変わっていない。むしろアレだ。余計汚らしいラヲタ()に変貌を遂げている。
服の趣味も変わった。昔は黒い服しか着れない人間であった。
私は影、ミラーボールを回すのは私
とか言いながらふざけ続けている俺がいることは否定できない。
友達か。ラーメンで友達を作るなんて思っていなかったが、思った以上に友達はできていた。しかも癖の強そうな人ばかりが寄ってくる。
面倒くさい友人ばかりだ。皆たいてい頭がおかしい。行列にいても一発でわかる連中ばかりで、いつも負けた気分になる。逆に言うと自分が目立たないレベルの相手のほうがいい、とすら思ってしまう。博識で、探究心が強くて、shibuyameltdown の常連になってしまうようなクソガイジもいる。飽きないが、大抵いつも最後の方は戦いになる。
己との戦いにアブラを注いでくる愛すべきクソ野郎全てに敬意を評したい。
少し前には巷でラーメン二郎同伴サービスなどというものが席巻していたこともあった。ああいうことが出来る度胸はすごいと思う。
特に女の子に焦点を絞った接待をしているように見受け取れる。これに関しては賛否両論、むしろ「羨ましい」というのがほとんどだと思われる。
女の子が心のなかに持つラーメン二郎のハードルを下げることを目的としているのであれば、それは間違いなく素敵なサービスであると言える。
おっさんは一人で行け、笑顔で昇天せよ、というのが正直なところだと思うし、女の子を侍らして二郎に行きたいと思うのは普通の気持ちだ。
ただしだ。こんな辺境の地には誰もこねえだろ!!などと軽い気持ちで女の子を呼び出してみれば、俺のようなアホの遠征と出くわしたりするから。
やましい気持ちがある場合はいっそ栃木あたりまで行くことをおすすめする。
俺はそういうところで友人を見つけたら平気な顔をして界隈のLINEに盗撮写真を送信するからな!気をつけろ!
俺なんかな!女の子に送りつけるLINEやメッセージと言えば可愛いイッヌかプロレスの試合結果しかねえんだよ!お前らなに羨ましいことしてやがるんだ!
と、言うわけで俺がアテンドするのは大抵、いつも男だ。しかもこいつは沖縄時代の後輩クンである。
先日も武蔵境の丸幸について俺に色々と指南してくれたこの男は、すっかりとラーメン二郎のお熱も冷めてきており、新しいラーメンへの開拓心を…なんか、ほんのちょっとだけアレしていた。
朝早く起きるのはおっくうだ。土曜の朝の早稲田通りはゾンビだらけだからこそ、なおさら気合をいれて並ばねばならないのは辛い。
暑いときには熱いラーメンがいいんですよ。そんな無理難題、女の子に押し付けるほうが難しい。ただ、俺はなんのためらいもなくこいつを連行したのであった。
こ、
こ、これは!?!?!?
なんか数日前もここに来たな、とか思っていたが、俺はその時からすでにお塩を食いたくて仕方ないクチになっていたのだ。
見ろよ…なんかいつも以上に旨味の沼だぜ…?
油ぶっかかった花園に俺は顔をうずめたい気持ちになった。
隙間からズルっとやれば嗚呼…俺のT意識の自作ラーメンなんかフェイクだ。似て非なるものだ。こんなド濃厚なブツ…神ってるぜ。
たくさんのメンマ、大陸のようなチャーシューに恋してみれば、自分の存在のちっぽけさを思い知る。
大馬の構えで頭の茶碗にスープぶち込まれても、平気で俺はバランスを崩してそれを飲みに行くんだろうぜ。
ニンニクと辛味噌ぶっかけておかず食えば、この大量の麺が進むのも当然だ。
堪能した!AJTMAZMS!!
完食当然スープ飲む口が止まらずKK#完飲制倶楽部 ブチかましフィニッシュムーブ深々と会釈して退店!
次ロットに回ってしまったボーヤを待とうと外に出てみればこ、これは!?!?!?予想通り神田川のゾンビが土の中から出てきていやがったぜ…
そのまま接続するふりしてちょっと喋って退散。
いい時間だった。