コロナ人間キリヲ
そんなあだ名までついた。
俺は今、差別の真っ只中にいる。道を歩けば白い目で見られ、咳をすれば石を投げられ、LINEでは未だに毎日「待たせたなキリヲ」というメッセージとともに麺リフト動画が送られてくる。
締めの文句は「キリヲは半年外に出るなよ」から
「吉祥寺にコロナを蔓延させてこい!行け!コロナ人間キリヲ!!」に変貌を遂げた。
罵声を浴びることもしばしばだ…言いがかりというのは非道いもので、今しがたは「コロナ人間のくせに生意気なんだよ!」という罵声(罵メッセージ)とともに「下半身は随分と元気そうだな」などというメッセージが2通(コピペ)も届いた。
実を言うとコロナ疑いは晴れた。呆気ないものである。PCR検査を受けられると思っていたら、CTだけ撮られて「肺炎は無いですね〜」で終わった。なので、「コロナウイルス罹患では無い」ということは確証を持って言えることではない。体調不良が始まって1ヶ月も経っているので、もう回復はしていると思われる。
それでも俺は自粛を続けられ罹患を避けるべくラーメン屋にも行かない。家でのラーメンを頑張って作っている。
コロナ馬鹿一代とは俺のことだ。褒められても良いような行いであり、スーパーマーケットの滞在時間も5分という制限を課している。
自粛しない者は庭先の苺をくすねる子どものような気持ちに戻る気がしています(これは盛大な前フリとなる。)
散歩に出ても出会いはない。可愛い犬が散歩しているなぁと顔を上げてみれば大抵は老人たちだ。
武蔵野の平野よ、君は絶対に答えをくれない。俺の体調不良はいったい、何が原因なのだ。
俺はそんなことを考えながらラーメンを作り続けているが
マジで醤油ラーメン飽きた。あっさりしたものが食いたい。
かと言って…刺身…はたまに食っている程度だが、それにしたってアレな欲は消えることがないのである。
こ、
こ、これは!?!?!?
塩ダレもそろそろ尽きる頃だ、ということで変わらずのビジュアルを提供するしかない。
ズルっとやれば嗚呼…こいつを食う感動だけは毎回しっかり目の前に現れてくれる。
AJTMぶち割って見れば嗚呼…完全に失敗だ。ちゃんと回しとけばよかったなぁ。
サクッと完食フィニッシュムーブ軽くお片付けして終了。
その後、2食分の醤油ラーメンを食ったが…飽きたな。
そろそろ二郎が…二郎が食いとうございます。
で、俺の体調不良は何なんだ。俺は明日も「待たせたなキリヲ」のメッセージを待っている。