ラーメン二郎を食べると、良いことしかない。
内緒だよ。
本当に人生においていいことしかなかった。
ラーメン二郎は完全栄養食である。野菜、タンパク質、適度な炭水化物。そして塩分と化学調味料。現代においてグルタミン酸は天然物から生成されているからよいものの、矢張りその「化学調味料」という言葉の響きは重くそしてギルティなものである。
そしてラーメン二郎は大人の嗜みだ。1日3食必要とされる食事という行為のうち、なんと1回が趣味になるのでたる。
「私、無趣味で困ってるんです〜」
などという女性の発言をよく聞くが、心配はいらない。ラーメン二郎を食え。
目指せ全店舗制覇だ。友だち1万人出来るかな?
でも大ラーメンはびっくり人間限定だ。
ほんとだよ。
サタデーナイトに唐突に火蓋が切られた我々の旅行記は、翌日サンデーモーニングにして即刻第一話の開始となった。
「ラーメン二郎くらい良い女になれよ!」などとフェミニストが見たら一発レッド提示なジョークも飛び交う現場は、某区から発車した三菱デボネアの車内であった。よく毛が生えた心臓などと言うものだが、この車の持ち主はおまけに心臓がデボネアって感じで小林旭もびっくりの実業家でありインフルエンサーである。
2019年目黒二郎通い込み大賞実業家部門堂々第一位
株式会社おくりバント社長 高山氏だ。
そして同乗するは
2019年目黒二郎通い込み大賞ミュージシャン部門堂々第一位
100%DOPE SHIT無邪気にクソヤバすぎるスキルブチカマし続ける
skillkillsのマナブスギル氏。そう、ラードコアの伝道師である。
私にとってはあまりにも心強い味方。勝てるところといえば麺量とコールのドギツさだけか。今年どれだけ目黒二郎に通ってるかわからない若林中毒者二人と山手通りを下った。
しかしながらルノアール理論に則れば、俺にとって
「目黒で食券機に800円をブチ込みコラコラコール」
の流れは信頼と実績の証なのである。俺はそうして信用を勝ち取り人間力を高めてきた。
ディズニーランド目黒店よろしく行列ができていても一瞬で人数把握をし、着丼までの時間計算を行いつつトークのペースも調整する。
食レポではない。これはドキュメンタリーだ。
こ
こ、これは!?!?!?
目の前に現れた赤い丼は当然俺の予想通り麺量少なめで…完全に液アブラの海で…あった…
見よ!醤油の色がまるで見えない!
油膜という名の弾幕はもうブライトさんにも薄いよと言われないレベルのブツ。
右舷!豚多いよ何やってんの!!
これを啜るのが俺たちのDOPE THIS WAY
ズルっとやれば嗚呼…完全に液アブラ味だ!天地返さずお醤油ぶっかけヤサイ食えばいい塩梅だ!アブラと合わせりゃ目黒食ってる気分のブツ。
なんだかもう麺の具合もよくなっちゃって。これもっと食いたいブツだったな。外並び10以下だったら並び直してたと思う。
そしてどこからともなく降ってきたこ、これは!?!?!?な赤い蓋をパチーンと弾き飛ばしてぶっかけりゃ嗚呼…はじめてのカイカンっつうかガイガンジェットジャガーそしてメガロと勢ぞろいだ。
なんつーかこれ、ある意味やっぱ危険薬物だったな。
サクッと完食と言いたいところだったが油膜凄すぎてサクッと感皆無。俺っち完飲制倶楽部脱落!
完食フィニッシュムーブ軽くウィンクして退店。
サウナ上がりのメンズが整ったー!と叫ぶ理由がわかる気がした。
サウナでも確実に友情整えてるんだろうなと思える二人だった。
盃よりも丼交わす方が大事な人生がそこにあるんだよ。
良いラーメンは食べると眠くなるとか言いつつ22時過ぎまで飲んだくれた。
お二方AZMS!!