「ワイルドサイドを歩け」が信条である。
とはいえ、ぱっと見平凡な人生を送っているのが私だ。
私はあくまで平凡な人生を送っている。
その自覚はある。
しかしながらどうしてこうも人生というのはワイルドサイドなのか。
ケイキリヲは静かに暮らしたい。
そう考えながら日々を過ごしている。
だがそんな人生にもハリがなくなってきたと感じたのは、何かが足りなくなったからだ。
それはとんかつである。
いつまでたっても未熟だ。己の不出来に腹が立ちつつも、どうしたらいいかが漠然としている。
もしかするとあなたの人生もそうなのかもしれない。誰の人生もそうなのかもしれない。
金だけ持って
身体を太らせ
俺の人生は本当に、とんかつを食える人生になったのだろうか。
とか一切思わずに本来であれば今日行く約束だった丸山吉平跡地に到着したのは昨日の未明であった。
私は完全に欲望のビーストとなり、初訪問にもかかわらず特ロース林SPFなどとほざいていた。ほんとはリブがいいんだが流石に初訪問から3kも払えん。
すでに揚がったカツはじっくりと余熱で温められた。てんこ盛りになっていくご飯に俺は明らかにときめいた。
テーブルに腕を置き。そのテーブルに刻み込まれた縦線に指を這わせ、俺は数々の思い出を反芻した。某土建屋さんと沖縄の編集者の顔が男塾ばりに天井できらめいていた。
こ、
こ、
これは!?!?!?
以前の店主のころと何の遜色もないトンカツ…修行元が一緒なんだっけか。
辛抱たまらんかった。何も考えず手前のカツを箸で掴み俺、ナマック岩塩をぶっかけて食えばそれ、もはや刺身の領域で肉を味わえた。
絶頂の予感
右端2番目の脂身多めカツを掴みご飯の上に乗せて!醤油をぶっかければああもうこれああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
はああああああああああああああ
うんめええええええええええええ
たまんねえ、、、やっぱ林SPFの脂身はサイコーだぜ…
色々試しつつキャベツとソースの味わいも…昔も変わってない気がした。
そして俺は恐る恐る聞いた…ワサビないんですか、と。
俺は泣いた。
喜びの涙がここまで枯れたのはヨラテンゴのライブ以来だ。
しかも俺っちカレーまで頼んでしまったものだから。
ご飯にかけて楽しみつつカツの入浴なんかも楽しんじゃってまあ写真も撮りすぎたというやつだ。
当然ご飯はお代わり「ちょっと少なめに」とお願いしたのに「半分の多めにしますね」というサービス精神。これが半分どころではなくすりきり一杯だったという事実は俺、もはや忘れることはないだろう。
俺はワイルドサイドを歩き続けるぞ。
大満足で完食フィニッシュムーブお会計深々と会釈して退店!!
その後は各方位に写真を送付しまくり自己顕示欲を発揮しまくった。
悪かったな…とか一ミリも思ってない。
近々カツカレー食いに行こ