人から受けた恩義はしっかりと返す
それは出来てないかもしれないが
恩を仇で返す、ということだけはやめるようにしている。愚かしい人生を送っているという自覚は確かにある。つらい。思い返せば数々の無礼を働いてきた。反省している。
とか言いながらも俺、三歩歩いたら一時的に忘れるほどのコダックやろうだったりするものである。
だからこそ
ラーメン二郎を食うのは止める
なんて書いて
「やめるんじゃなかったのかよ…」
とか言われてしまうと罪悪感で押し潰されるような気持ちになってしまう。
まあそれも嘘なのだ
本気で信じてしまうほど皆、私のキャプションをちゃんと読んでいるのが楽しくて仕方がなかった。
むしろこいつらアホなのかと…普段から「ズルッとやれば嗚呼…」とか言ってる人からは何もリアクションがなかったところを見ると、俺が稀代の嘘つきであるということを理解し、そして信用してくれていると思う。
「何で某丸長行かねえんだよ…」などと言われても
「並ぶのめんどい」とは言えないんである。
そんな私の元に、更なる理解者が訪ねてきました。前川ポチ圭也です。
ヤツは死都調布に住むんだ俺は!!止めてくれるな!!とか言いながら物件の内覧に来たかと思えば「あんまりにも魔境すぎて住むのをやめた」などと言い始め、私と合流した途端に「二郎食いたい二郎食いたい」などと宣う口を止められなかったのである。
そう。そして私はデロ麺を食いたい欲望を抑えきれなかった。
着いてみれば並び15程度…完全に勝ち試合だ。雨足はまだそれほど強くなく、傘も必要ない。俺は三田の壁を眺めながらもこの店があって本当に良かったなぁ、とか思っていたら、雨よりも先に社長がすでに上がっていたようだ。
入店前に食券購入。三田の豚は世界一と信じてやまない俺は涙の雨を振らせるしかなかった。
見覚えのある助手さんの麺上げにある種の信頼を覚えながら、俺は傾いたカウンターに、傾いているのにある種の安心を覚えたのである。
こ、
こ、これは!?!?!?
お湯捨て喰らってもこのアブラ感…
助手さんのオペでも安心して食えるこの感覚を覚えて仕舞えば俺はもう、ここへの足取りをさらに軽くするしかないのである。
豚さんが脂身だらけでブチ上がった。
天地返し気味に麺引っ張り出してズルッとやれば嗚呼…美味すぎる。
デロでも硬めでもないこのジャストな茹で加減マジでプライスレス。今回の麺、マジでうめえ…美味すぎる…
たまらねえバランス感覚だ。
ブタさん並べてみれば3個も入っていて脳髄からマジでお汁が出た。
かじってみればマジでジューシー!ブランド豚だろうが何だろうがここで魔法がかかった一杯を食えば御託はいらねえ。
マジで今回三田に来て大正解。横に座ったポチは口癖のように「ウンマ」と繰り返していた。第1王妃かな。
麺量も完璧大満足で完食そして完飲をグッと堪えてフィニッシュムーブ軽く会釈して退店。
多幸感に溢れたまま歩く田町駅までの道のりはたまらないものがある。
吉祥寺に戻って弁天湯キメてケムリキメて早寝キメた。
わりかし朝の胃もたれが重かったのはブレの範疇