何度話したかわからんが
フェス飯は本当に我々の心を折る。
空気がおいしくしてくれる。
雰囲気がいいところで食べれば美味しい。
楽しいからご飯どうでもいい。
…そうだね。確かにそう。たしかにそうなんだけどさ。
大して美味くないものがさも美味いように感じられたり、カニひと切れに1000円払ってみたり、ビールも昔は400円だったのに、我々の給料は上がらないで物価ばかり上がっていく。
ってそういう話はいい。そうじゃない。
フェス飯。高い。まずい。並ぶ。少ない。俺の文句はたまるばかりで、「北海道のご飯はうまい」みたいな妄言はもう聞き飽きたというのだ。うまいものを食いたかったら翌日仕切り直せ。トリトン行け。
頼むから夢を見ないでくれ。旅行に来た方よ、どうか気持ちを確かに、冷静に判断してくれ。
こんなところにある二郎系が美味いわけないじゃないか。
過去2回の東京競馬場。絶賛した過去ポスト。俺はそれと決別するべく油そばをオーダー。
したかった。めっちゃ並んどる。まあでもここんちの高速回転を持ってすれば待ち時間10分か。
すげえな。
油そばだけでよしときゃいいのに、ちゃんと炙り豚丼までつけちゃう俺の甲斐性な。
こ、
こ、これは!?!?!?
「俺道油そば、初めての府中です、久々です、ここからです!」
俺の脳内には確かに青嶋がいた。
そして油そばだ。
まず席を探すのが大変だ。俺たち3人はとりあえず麺リフトだけ撮影するというダサいムーブを試みて外の通称「サトケンベンチ」へ移動!
ズルっとやれば嗚呼……やっぱ美味いな。
亜流富士丸なのにもう全然マシ。そんじょその辺の二郎系が束になったって勝てんよ。
そしてまあ豚のデカいことよ。ありえんサイズ、これで1000円切るとか信じられんわ…
炙り焼き豚丼も豚多すぎ。対比でコメ少なすぎ現象勃発は避けられなかった。
俺はビールで最後のブタを流し込んだのである。
堪能した!
サクッと完食フィニッシュムーブ軽く会釈して退店。
その後は沖縄から来たヲタクをウオッカ像前に連れて行ったり
タコ負けして負のオーラ全開するサトケンに何も言えなかったりした。
俺は指定席券分を取り返せずも、
貴族のように楽しんだ。