ラーメン二郎 前橋千代田町店 『大豚ラーメン』
メンヘラ男あるある
遠距離恋愛の末、相手のエリアに引っ越す。
ある…あるよね…だってこれ、事実だからね。
こう、ぶくぶくと太ってしまうまではなんだかんだ言ってモテた。モテ男だった。自分で言うのもなんだが…イケメン一歩手前のなんなら「ちょうどいい男」であった。
こないだ大学のサークルの部室に土足で上がり込み、居合わせた一年生の女の子に10年以上前の写真を指さして「これがおじさんだよ」なんて言ってその写真に写る自身の若さのあまりショックを受けたのは私のほうだ。なんつー写真が残ってるんだ…しかもいまだに大量に俺、そしてチンチン・チサプリオの写真が残っている。
「こんな写真を剥がさないところを見ると、今残ってる連中も大概まともではないな」
と思って胸を撫で下ろし安心したわけである。
先日も申し上げたが、東京に来て5年の月日が経った。
きっかけは
「沖縄で仕事すんの嫌」
「なんだかんだ北海道から沖縄は遠い」
「東京で二郎食いたい」
そして「彼女が群馬にいるから東京に住んどくのがベスト」の4つが挙げられる。
私は東京に住みながら何度も群馬県は前橋市に行った。正月を前橋で過ごしたことすらあった。当然ニューイヤー駅伝も走ってるところを生で見た。合計滞在期間とすればトータル3週間ほどいたかもしれない。元カノよりも元カノのお母さんのお酒の相手(を、むしろしてもらえるの)が楽しかったり、猫アレルギーだけど猫との共存は可能であることも学べた。
私にとっては本当に思い出深い土地なのだ。でかい赤城の鳥居をくぐって遊んだあのエリアのことや、前橋市民といえばけやきウォーク…当然ながら俺は元カノとの無数の思い出を抱えている。それは否定できないものだ。
それに加えて大切な先輩…ブラジルおじさんもいるわけだから。俺が茨城や栃木をすっ飛ばして前橋の二郎に行くことは必然であった。
そんなわけで朝の7時台からアフロ野郎にホンダフリードぶっ飛ばしてもらい後ろに乗せたのはジマと木村師範代。#はちグラムラーメン部 真の精鋭をあつめし社内で繰り広げられる話題はまあ色恋沙汰であった。
前橋に到着すれば赤城から吹き下ろす上州空っ風が…と思ったが、この日は東京の方が風が強かったな。
でも安心。二郎はアーケード内だ。
空っ風に吹かれてアフロには枯れ葉が絡みつくし、40分前倒しで開店するしブラジルおじさんは「俺夜も食うから小だよ」とか言い出すしなんかもう祭りだった。俺たちはほぼ全員大豚のボタンをポチることを厭わなかったのである。
こ、
こ、これは!?!?!?
俺だけ一人席が空いてしまったがまあそれはいいとしてだ。
ラーメンが着丼した瞬間にトイレに行った俺の横の若者よ。イラッとするより呆れて何も言えなくなったがまあ目の前にこいつが現れればなんてことない。
いやぁ、ブタ…よくわかんないけどゴージャスすぎじゃねえか。
天地返してズルっとやれば嗚呼…ど乳化すぎてお醤油沈んでんじゃん…
とんでもねえ濃厚なスープでもちっとした麺食わされちゃってたまんねえわこれ。うめえ!
底から引っ張り出した麺はお醤油きいてたが塩分はまあ控えめ。たしかにサトケンが好きそうな感じではある。
ブタも並べて記念撮影してみたが…
なんかトントロっぽいのAZMS!!男塾の田沢と松尾の如くブラジルおじさんとサトケンの顔が浮かんだ。
胡椒ぶっかけたりしながらサクッと完食、と思ったがブタ多すぎたしうま過ぎたしQOL大爆発。
大満足完食フィニッシュムーブ深々と会釈して退店。
帰りにすずらんで登利平の鳥飯買って車に乗り込み、ブラジルおじさんに深々と会釈してグンマー脱出。
帰りの車はほぼ刃牙の話題。
吉祥寺に帰ってきた俺を拉致したのは当然ながら
北千住髭軍団…!
続く