額にかいた汗を拭って生きることや
1日の疲れを「ご飯にする?お風呂にする?それとも…」などと聞かれること
それを美徳とする世の中はぶっちゃけ終わって欲しいと思うレベルで鬱屈している。
毎日毎日平凡に、平凡に?心落ち着かせて、夜も眠れて、部屋に"ヤツ"が侵入("G"に加えてつげ義春言うところの"夜")しないで、朝日と共に目覚めては自分の伴侶にコーヒーを入れてトーストを焼き、サラダにはミニトマトとルッコラを添えたり、たまの休みには山下達郎("Melodies"のアルバムを爆音で)をかけながら海岸をドライブし、山手のドルフィンで遅めの昼食を、大黒埠頭で虹を見ては「俺の作った虹を渡れ」とか言ってはどこかのモーテル()でしっぽりやるような人生を想定していた。
割と無理だと分かった。無理無理。
健忘で何もかも忘れたい。人はその代わりに酒を飲むのかもしれない。大麻をやっても多分記憶は飛ばない。覚醒剤ならアイキャンフライってとこまで(飛んで)行くと思う。
この自粛を機に諸外国の外出に関するモラルや倫理観というのは一層に研ぎ澄まされ、アメリカではジョージ・フロイド氏が殺され、日本のインターネットは壊滅的な状況に追い込まれた。
テレビはどんどん白痴老人を生み出し、洗脳を成功させんとしている。権力に弱い、多数派の論に弱い日本人は掌で転がされるような簡単さと、私から見れば難しいと感じる個性のなさがある。
もはや余計なことを考えたくない。心の荒みが一向に止まらないと頭を抱えているうちに、コウノトリがやってきた。
神様、私に赤ちゃんを授けてくれるのですか。
そう思っていた私を見事に裏切る麺量。なるほど、全てあわせて赤ちゃん1人分だ。
当然
「1番小ッ、ニンニクはー」
「ニンニクーアブラ、カラメー」
などと言いながら調理していったのである。
こ、
こ、これは!?!?!?
豚がデカすぎてスープも見えねえ…なんなんだこれは…
かつて「豚一枚で」と指定した常連に対し、これ以上のサイズの豚をだ…切らずに1塊で差し出していたことを思い出した。
天地返してズルッとやれば嗚呼…油そばなのにどう味わっても神保町です。僕の一番好きなラーメン二郎のそれです。堪能しました。
なんてことだ…あとスープ3回分に麺5玉もあるなんて…冷凍庫がいっぱいだ…
とかなんだとか言ってても消費したわけだが。
当然後半は生玉子に浸してズルッとやった。300gって意外とちょうどいいな…
足りた?って空耳が聞こえたがまあブレの範疇。
サクッと完食フィニッシュムーブ軽くお片付けして終了。
自家製麺、テイクアウトと可なり忙しい感じにはなっていたが、世間的にはまだ自粛していた頃のことだ。
後生大事に、とか思ってたら大抵すぐに食ってしまうのである。