三ん寅 『味噌ラーメン大盛り ライス』
三ヶ日は、なかった。
なかったのである。半分以上、寝て終わった。
思えば、考え事をする時間すら得られなかった。
友人に「インフルエンザを自慢するんじゃねえ!」とエアリプされてたりもしたもんだが、俺にしてみればこれは自慢じゃなくて事実語りなだけで。
子どもの頃からかんでもかんでも自慢だって言われてきたことを振り返ると、俺は俺の人生を謳歌しているように見えるらしい。そのほかにもいくつか理由は推測できるのだけど、その一つのうちのでも最も大きいものはオーバーな表現にあると思う。あなたが読まされているこの文章もそう。
日本人らしい慎ましさみたいなものが本当に好きじゃない。鬱陶しい呪いである。俺はもっと発信したい。何でもかんでも喋ってしまえる相手は常にいてほしいと思って生きている。ジョンとかサトケンとかね。
ジョンというヤツには…マジで…ウザがられるけどね…
こんなことを考えるほどの余裕もなかった。
本当の意味での体調不良、というか死を予感するレベルの熱と心臓の動悸、咳を経験するとは思わなかった。発症日はともかく、翌日の病院後がマジで地獄。笑ってはいけないの頃には頭痛だけが残り、熱は下がった。我ながら単純な体だなと思わされたものである。
3日間の謹慎。三が日 is Over.
私は部屋の片付けとラーメンズの動画の堪能、ならびに部屋の片付けを堪能。似非ダイソン掃除機の購入のお陰で捗った。ハウスダストがかなり減った気がする。
つまらない日々を過ごした代償は、少しずつ取り戻していく。
私は北海道で食うはずだったアチアチの味噌ラーメンをだな…喰らうことにしたんである。
こ、これは!?!?!?
結果的にオープン直後以来となる訪問であったが、相変わらず黄色い。黄色くてしかも割と灰色かかっている。よくあるやつだ。
肉出汁がたっぷり出ている豚汁だと思えば納得がいく。
ズルっとやれば嗚呼アッッッツゥィ!!アッッッツ!!
あまりのアチアチ()っぷりにアレしたがやっぱ美味えぜ…
やっぱ純すみといえば角切りチャーシュー。
だったりする。大体においてこの札幌の系譜のチャーシューは俺の好きな熟成がしっかり進んだ感じが嬉しい。美味すぎるしご飯に合う。
が、チャーシュー増しするほどではないな、などとここで思ったつもりだった。
一味ぶっかけつつチャーシューをご飯の上に乗せて眺めつつ堪能した!
サクッと完食だが完飲をグッと堪え軽く会釈して退店。
帰りは神楽坂を散歩して帰宅。メガネを購入し、プロレスを観に家に帰った。
俺の望んだバカンスの終わりが見えてきた気がした。