滝野川大勝軒 『チャーシュー麺中盛 』
眠らずに朝が来て
ふらつきながら帰る
俺の脳内にはこのフレーズがリフレインした。何度目だ、この書き出しは。
先週の土曜、としおかからバンド練習を経て上野へ。
お前が舵をとれ!とか言いながらちばチャンで唐揚げを食うのにももはや慣れた。二人で1艘食った経験はやはり重要だった。
しかしなぜ新宿に移動したのか。楽しかった飲み会のフィナーレがどこにあったのか。若者との公論の行方すらもわからないのなら、あの無数の徳利の中身はどこに行ったのか。たぶん4時間は記憶がない。眠らずに朝が来てふらつきながら帰る、とか言いながら、2時間くらいは寝ていたのかもしれない。
午前6時過ぎの新宿駅、11・12番線ホーム待合で目覚めた俺は深いあくびのようなため息。その暖かさに救いを感じることもなく、なんだか平和に、気持ちを鎮めることも意識する必要なくただただ「帰る方向が同じうちのドラマーに置いていかれた」などと思っていた。
そう、思っていたんだが。
「キリヲさん朝4時に天一行こうってみんなで向かったら「行かねえ」とか言って帰ったじゃないですか。みんなで駅まで送りましたよ。」
俺は自分自身のことがよくわからなくなった。朝目覚めて、朝、というか昼12時に目覚めて、まず思ったことは「もうがんこは食えない時間」だ。
なぜ俺がここに向かったのだろうか。俺は何か、濃いスープが飲みたかったんだと思う。
こ、
こ、これは!?!?!?
相変わらずの店内BGM。Mっつうかトークだわな。
濃厚具合を物語るこの油面。夢ん…色っぽいとか言いながら俺、神に拝むかの如く店内奥にウインクした。
膜張メッセブチ破り麺ずるっとやれば嗚呼…あああアッツゥイ!アッツ!!アッッッツ!!などと言いながらも優しい塩分に濃厚なお汁。もっちりした麺を俺、最高に堪能していた。
お肉だけじゃなくメンマもたっぷりじゃん。ネギ沈めて温度下げるもまあこの熱々スープと麺がアレすぎて本当にすごい。
俺はニンニクを入れて温度を下げることを狙った。
チャーシューも脂身たっぷりの嬉しいブツ。
そしてこのぶっとい麺の混入…こういうのあるとやっぱ幸せな気分になるよ。
多かった。
完全腹パン完食フィニッシュムーブ軽く会釈して退店。
早々に池袋脱出。御茶ノ水散策してwarpでダブルアップルを吸い、二日酔いのダメージ完全に遅効性。
死ぬかと思ったわ。