久しぶりに会う友達の姿を想像する。
どこか緊張してる俺がいる。
昔からの馴染みだからこそ、今どうなっているのかがわからない怖さがある。
風貌は変わったのか。太ったのか痩せたのか。ファッションセンスも変化したのか。
あと…急に連絡を寄越してくるとなると、マルチの勧誘か。
急にInstagramの更新が活発化する。ストーリーで化粧品の宣伝をアップロードする。少なくとも最近2人はそういう友人を見ている私からすると、マルチの宣伝ってこういうもんなんだな、とようやく実感した。
昔ながらの馴染みの友人、ともなると、まず俺に物や事を勧めてくるやつはいない。
基本的に自分からいいねと思ったもの以外には興味を示さない。
人に対し積極的に物事を勧めてくる人間は、基本的にそれをツールとして人とコミュニケーションを取ろうとするだけの寂しがりやであり、たかが知れている友人であると断定している。
毎日連絡を取り合っている仲ならまだしも、会ったこともない人があれこれ言ってくるのは勘弁してほしいのである。
性格が非常に悪いと思いますが、こうだからこそ今までマルチの勧誘や宗教の勧誘も受けてこなかったのだな、と実感しているのです。宗教勧誘を受けてステーキを食いに行き、あくる日から連絡を絶って上手くやった、という話を聞いたりすると、非常に羨ましいなと思うばかりなのです。
コートニー・ラブもステーキあたりで釣られたとみて間違いありません。
しかし。自分でやることに関しては本当に、威張り散らして人に勧めたがるような罪深い性格を持っている。
そうだからこそ、こんなところで駄文を垂れ流し、美味いものを食った自慢をしているわけです。
先日も述べたが、そのせいで一時期の俺は富士丸・がんこラーメンの人などと呼ばれておりました。
それにおごることなく、がんこ伝道師などと名乗ることもなく、平和に、ただ単に女将さんと楽しくお話がしたい、ラーメンを食ってそのまま死にたい…そう思っていたある日。殺害予告なんか初めてのことでした。まだ証拠はとってますので、何かあればいつでも出すところに出します。
今回は、自らをお魚魔神と名乗る阿呆に無理やり連れてこられたのです。
念の為四谷警察署三丁目交番の直通番号を、とか思っていたが、それもまた杞憂でありました。
入店し助手さん側に座る俺。家元から顔が見えない位置に着席。上品5番アブラ多め大盛り、俺は慣れた魔法を、唱えた。サイパンの呪文も今や禁じ手となったらしい。
「あなた上品5番は初めて?…あっ、なんだ、、、太ったな!!」
などと失礼極まりない家元節に俺はクラクラした。太ってねえ、現状維持だ。
まぁ当然ながらこの後、塩分で余計にクラクラするのだが。
こ、
こ、こ、これは!?!?!?
久しぶりの漆黒スープ。笑う極悪バタフライ。
ズルっとやれば嗚呼…うん、硬くてしょっぱくて美味しい!
というのはさておき…美味すぎか…死ぬほどうめえわ…やっぱ俺、これが食いたかったんだわ。
海苔で巻いて堪能し、チャーシューをかじってアレした俺は…大満足した。ピント、味玉に合ってねえかこれ。
サクッと完食フィニッシュムーブ軽く会釈してたいて
こ、これは!?!?!?
こんだけ空いてりゃ当然2杯目行くだろ…弟さん何にするの%!?100麺半分でと!
ズルっとやれば嗚呼…やっぱそんなに変わってねえな。
悪魔肉が食えたことは嬉しかったけど、やっぱり個人的には上品のほうがこみ上げるものがある。
サクッと完食フィニッシュムーブ深々と会釈して退店。