一条流がんこラーメン総本家 『上品五番アブラ多め麺だけ大盛り』
毎週末、戦っている。
これで3週目だ。
日々の正常性を取り戻しつつある、というのは些か大袈裟だろうか。失われた日々を埋めていきたい。俺は、ただ俺はそう願っていた。
だがしかし。この世において、変化しないものなどない。諸行無常が真理であり、縁起しており、故にこの世は実体と本性をもたずに連続しているだけの世界なのである。ようは「世界は一つなのです」などと胡散臭く語る宗教の元祖・出発点はブッディズムであり、宗教ではなく哲学だったからこそ良かったものの、その「実態のないもの」をよしんば実態のあるように語った様が新興宗教な訳である。
お気づきだろうか。この世の中はマジで信仰宗教のようなものに毒されすぎていて気持ちが悪い。などと言っても一ミリも伝わらないのだろうな。ようは日本会議が全部悪い。
私は実態のない戦い、その継続を余儀なくされている。何と戦っているのかも分からなくなってきた。これを「人生」と簡単に断言しちまうやつはつまんねえから消えて欲しい。
戦いはむしろ進次られないほどかっこよくセクシーであるべきだし、何も知らないクソボンボンをこの世からポアするためのエネルギーを蓄えるべきものだし、ましてや「明日は我が身」という言葉を全く持って実感なしに生きていることほど愚かしいことはない。
俺たちは全く自分という名の空間に耐えられないからと言って飯ばかり食いやがって!
堕ちた頭をもたげてみれば「今日は特別に上品をやります!上品も作ってスペシャルもやる!これは思った以上に大変なことです◎!!」などと言っている仙人あり。見返してみれば狂気性よりもトランシーな文字列に俺はいびつなジュディアンドマリーを感じたい。
いざ戦闘準備。並び40ちょい。回転速度異様なまでにマシて突っ走るも悪魔肉仕込みタイムにブチ当たり。目の前を通り過ぎる元尊師のバリトンボイスの調べにうっとり。
次回「救出」。
明後日、そんな先の事はわからない。
こ、
こ、これは!?!?!?
食いたすぎて発狂した飼い猫と化した俺の首根っこを掴む巨大な手は、上品かつ暖かさすら感じる。
とか言ってるがスープを一口ズズッとやれば嗚呼…これこそまごうことなき家元の中華そばであり私の求めていたブツだ!香りたけえ。
ズルッとやれば嗚呼ああああ!しょっぺえがまあなんというかいろんなラーメンを食ってみればこれまだ許容範囲。むしろ濃い。ボディが強いスープではないのにここまでの濃さを感じさせるのは何故だ。不思議だ。
底を掘り返して油脂成分をしっかり溶かせばマイルドな香りとねっとりした口触り。
俺はこれを求めてたのか…
自分でもようやく気付いた。何かが変わりつつある。
女将に導かれてお宝発見。いつものチャーシューに加えてこの塊…いつもありがとうございます。
唐辛子やコショウぶっかけ最後まで飽きずに堪能した!
サクッと当然#完飲制倶楽部 ブチカマしフィニッシュムーブ深々と会釈して退店。
後から入店していた野人から「帽子忘れてね?」と入電あり。急いで取りに戻ってワイワイしながら四ツ谷まで歩く道のりがあってこそ、さらに余韻も楽しめるものだなぁ。
その後、野人から7が3つ並んだ写真が送られてきた。「家元は神」などと申しており、効き目グンバツとのこと。
お試しください。