話題の新店 噂の真相
そういった情報には極めて疎い性分であり、フットワークはとても重い。
なんつーか、ドキッとさせられる事もそう多くないのだ。ドキッとハードルが高いだけなのか、それとも単純に怠惰なのか。
インスタグラムにおいても「情報がいち早い人」は多くのフォロワーを獲得しているイメージがある。
話題の新店がオープンすればレビューを書き、「期待値が高い」「今後に期待できる」と書いていればまあまずフツーだな、と思うし、「めっちゃ美味い最高」と書いていれば間違いなく期待できるブツだし、某異世界転生系ラーメン官僚が2週連続で訪問すればまあ大当たりだな、と確信する。
どっかで見たような書き出しだ。
なんというか、だ。
自分の興味の湧かないものを知らずに生きることはそれ、「知らない」ことと直結する。そんなもんでいいのだろうか。
いいのだ俺は。美味いもんを知って、満足するまで、飽きるまで食らいたいと思うのが俺だったりするから。
ともすれば、俺も数日前に行ったあの店のことが頭から離れなければ、どうも別の選択肢を試してみるしかない。
本当にまだ暑かった頃。瀕死の私は某紫の人から「家から出ないと腐りますよ」と言われ、電車に飛び乗った。つもりだったが、鬱、ならびにあまりの期待から私は自転車に跨っていたのだ。
環八を爆走し、紫の人と到着後の喜びを分かち合った我々を待ち受けていたのは世田谷通りであった。
そのデカい丼を見て俺、心意気とはこういうものだなと思わされたものである。
こ、
こ、
こ、これは!?!?!?
頭ん中を掴んで離してくれなかった、ハートどころじゃなく全身の脂肪に火をつけてくれたこいつに感謝したい。
なんて太くて力強くて、そして底の見えないラーメンなんだ…
ズルッとやれば嗚呼…ええ…前回のつけ麺よりもバチクソ圧倒的にエビ効いてて嗚呼…"100"って言ってた意味がよくわかったぜ…美味すぎる…
チャーシューも味玉も最高なブツ。そしてやっぱ麺…麺美味えよ…
あとあれだね。一味があっても七味がない店が多い。俺の背中の痒いとこを掻き毟ってくれるの最高じゃないか。
堪能した
サクッと完食フィニッシュムーブ軽く会釈して退店。
少し休んでから帰ろう、ということになるも、どうして近場にスタバしかねえんだ…
でもQOL回復した