最高に目覚めが良かった。
二日酔いでもなかった。
おそらく、酔っていたのだ。酒と旅に。
3500円のカプセルホテルは2000円のカプセルホテルとはレベルが違う。完全個室だ。
広さ3畳って感じでおおよそベッドだけの部屋とは開放感が違う。人間に必要なのは天井の高さだなと思い知らされる。ただでさえ私はでかいんである。立ち膝で色々やらなきゃいけない環境はまったくもってクソであり、俺は沖縄で泊まった某ライブハウス上のカプセルホテルの苦しみを忘れていない。
いや、単にあれは寝不足と二日酔いだっただけかもしれない。
とかインスタグラムに書いていたら、
「お前が酔ってるのは自分!!」
とか書かれて憤慨した。
友達だから許したし事実だからどうしようもない。
本題に移ろう。私の親友がここ京都にて結婚式を挙げた。
そのための京都旅行であった。
私は「そうだ、京都に行こう」という思いつきでアレしたわけではなかった。おおよその人間には無思考もしくは無目的な結論は導き出されない。ふらっと旅に出たい、という人の目的はなんらかのリフレッシュを必要としている、もしくは私と似たような「じっとしていられない人」である。
そう私は朝っぱらからじっとしていられなかった。前日に渡されたサブウェイの朝食券もまあ使わず、行かなくちゃ三条のイノダコーヒのあの子に逢いに、俺はあえてのブラックで。
三条から祇園まで歩くと意外にもちょうど良くて。何度かバス確保を試みたが、そうしているうちについてしまった。おまけに集合時間を30分も読み違えていたのだ。清水寺まで散歩するかと歩いたものの、目の前に現れまくる坂に嫌気がさしたしすっかり汗ダルマ化したので戻った。京都市内の距離感を掴んできた気がする。
式、披露宴はそれ、大変結構なものでありました。私は柄にもなく友人代表挨拶などを引き受けてしまい、足を諤々震わせながらも赤子の鳴き声に救われたりしてなんとか逃げ切った。
そこから先はひたすら酒だ。私は記憶を飛ばさず、二次会以降の全員の醜態を全て記録している。美味い酒のことも覚えているし俺一人だけベルベットにシーシャを吸いに行き、翌日の朝連中の息が臭く「あんたらラーメン食っただろ!絶交だ!!」と息巻いて朝の朝食を優雅に済ませて皆とハグ&ハグを繰り返したところまでが渡邉くんの結婚式であった。
結婚おめでとう。末長くお幸せに。
でも俺はちゃんと複数の目的を果たすんだ。
こ、
こ、これは!?!?!?
大のどんぶりデカすぎて見た目低くなってるとなんだか某店の某青いのに見えてきたが…内容量は比べものにならないので自粛だ。
天地返さずまずは麺ズルっとやれば嗚呼…こんなにグミってたか、ここ。
相変わらず好きじゃない酸味感じる上に薄い…スープは某下北のスピンオフ系を思わせるブツ。いや…むしろ下ブレの歌舞伎町だ。
薄いしグミ系の麺と合わねえ気が…
まあ多分大ラーメン頼んだのが失敗だったのだろう。こんな日もある。
でもやっぱ豚は美味かった。
後半まじ失神しそうになりながら食ったぜ…もう5年くらいいいや…
完食フィニッシュムーブ軽く会釈して退店。
何が「距離感を掴んだ」だろうか。
京都通ってつかんでこます。