旅行の醍醐味とは、酒場での出会いだ。
これは間違いない。
とはいえだ。家族旅行、ひとりフェス、ラヲタ旅行となってくるとなかなかそうもいかないだろう。エクスキューズミーが言えない日本人。それは私も例外ではない。昔よりは人見知りしなくなったものの、さすがに旅先では駅員さんやコンビニで道を聞いたりすることを最優先とする。
学びがあった。そんな夜だ。
私が呼び出したRはそんなことを物ともせず「その辺の人に飲み屋を聞こう」となるし、
「ティッシュ!ティッシュもらおう!」とECCのティッシュ配りからアレする(当然俺率先して便乗する)し、
ゆうちょ銀行!ゆうちょ銀行!ATMなら絶対にゆうちょ銀行!!
などと言っていたものの、検索して「大丸の8階にある」と伝えると
「…やめとこ。だる」などとマイペースっぷりを発揮する。
夜間の手数料1回分で氷結500mlが買える世界だから私は根性を見せて欲しかったのだが…なんか久々に強キャラに出会った。
しかしあの飲み屋、安くて美味かった。名前すら覚えていないというのもまた旅の醍醐味だろう。
2軒目と称して私はVELVETというシーシャ屋を訪れた。終電を気にするRのために色々調べていたが、Rは店の人ならず隣でシーシャを吸っていた若者に声をかけた。この方がまた京都を知り尽くした超大物のSさんだったのだが、何かしらあるタイミングで話が盛り上がった。
私はそのまま結局Sさんと飲みに行った。立ち飲み屋でしこたま飲み、店の人と話し、私は旅先の土地で孤独を味わずに済んだ。
そしてその土地の飲み屋でラーメンのおすすめを聞く。10人聞けば1人はエクストリームな推しを持っている。
そこにたどり着くことができたのであった。
こ、これは!?!?!?
これで1,000円切るなど…二郎並のスペシャル感あるぜ…
ズルっとやれば嗚呼…濃厚な醤油に確かな京都バイブスを感じるブツ。
美味え…しこたま飲んだ身体に染みるやつだからこそ深夜でも並んでるものよ。
この肉にはライスが必須だ。肉でチャーシューを巻いて食べるためにあるブツを俺はどうして堪能せずにいれようか。
なんかもう京都楽しすぎて書いてる側からまた行きたくなるわ。
サクッと完食軽く会釈して退店。
泊まったカプセルホテルがおおよそカプセルじゃなかった。ほぼホテル。
非常に良質な睡眠をとることができた。
内緒だよ。