今年はよくライブに行った。
本当によく、機会に恵まれたと思う。
独身貴族の自由とは言うが、貴族というほど金は持ってないし、そんなに俺はライブホリックな人生だとも思っていない。
追っかけするようなバンドはいないし、東京でライブがあったら全部見に行きたいバンドはあまりライブをしないタイプだ。何度ぶっ込んでも取れない山下達郎や坂本慎太郎みたいなのもあるし、なんとも言い難いところがある。
この前日にはマスドレ・スイセイノボアズのツーマンにて滑り込み、ジョンと名乗る宮古島の猫狂い男と日高屋でチゲ味噌ラーメンを食ってうーんこれは非常に美味いなぁ、などと言いながら年末に差し掛かりイラつきまくっているジョンという犬がシナモンメルツを食いながら溶鉱炉に溶けていく様を見ていた。彼の右手の小指が立っていた。彼が戻ってくることはもうないだろう。俺のインスタやブログでその名前を見てもまあ、新鮮な気持ちで向き合ってほしい。
そんなこんなでライブ観に行きゃ友達がいるし、なんで生活も非常に恵まれたものなのだろうなぁと思ってる。
しかし。どうせ誰も来ないだろ、と思うライブだって俺は一人で行くから。どうせ誰も来ないだろ、というラーメン屋にも行くし。UFOクラブにDMBQを観に行ったって友人は誰もおらず、俺はまた一人最前列でギターアンプから垂れ流されるノイズにやられ、恍惚としカタルシスを得るしかない。
最後まで血を見ないと思ってたライブだったのに、ボーカルとギターの増子さんは最後の最後で血混じりのよだれ。
私は鳴り止まない耳鳴りを無視し、ひとり、ひとりで環七をブチ上がった。わけである。
こ、
こ、これは!?!?!?
シクったこれ…痛恨の生玉子忘れだがなんだかもうけっこうどうでもよくなっていた。
ズルッとやれば嗚呼…細麺に若干の濃厚さを感じるスープがまとわりついていいじゃないか。
なんか生玉子なしで食いたいブツだったからちょうどいいな!はっはっは!!なんてまあ言い訳をするにはくるしすぎた。
味玉より生玉子だったぜ。悪魔肉まで堪能した。
サクッと完食フィニッシュムーブ軽く会釈して退店。
久方ぶりのコーエンシーシャなども堪能したりて。結局帰りは日付回っちまったよ。
土曜朝に宇ち多゛へ行くまで耳鳴りは治らず。
みんな、いい耳栓買おうな。