秋を感じている。
息の白くなる日々ももうそこまで来ている。
張り詰めた空気が自身を包み込む、というよりも「殺意を持って語りかけてくる」日々も、もうすぐ。
誰が言ったか冷凍都市
夏でも背筋の凍える思いをしがちなこの場所で、俺は金木犀の香りよりも
野焼きの煙たさよりも
軒先から漂う焼き魚の香りにクラクラし始めたのである。
それと並ぶほどに、俺の鼻腔とQOLを満たしていくのはミソスープの香りである。
小金井のド非乳化と化したスープを喰らうか、チャリ漕いで久々のヒバリーヒルズセレブになるか、西新井大師にお参りしてから髭に軽く会釈して帰るかと迷ったが、ここはひとつHOOKさんの様子を見に行こうと昼過ぎから決めていた。
荻窪駅から歩く道中。明らかに季節の変わった匂いを感じつつ俺は味噌の匂いしかもはや求めていなかったのかもしれん。
外待ちも割と少なくなり落ち着いたほうである。
サクッと入店し軽く会釈して俺は大盛りにライスをつけるという、夜においてはあってはならないミスをした。大変なことにそれは、俺の求めていた過ちだったと言わざるを得ない。
こ、これは!?!?!?
確かに先週のアレより丼はでかい。
うーむ、これはテンションが上がる。
ブタさんはすっごく二郎ライクなヤツで尚更良し。こういうのも求めてたんだよなぁ俺は。AJTMAZMS!!
まずはスープをズズッと…辛さのないスープはどうかと言えばこれ、ポタージュ具合、スープの重み、そしてこの舌をつんざく攻撃性(誇張)が俺の精神にダイレクトアタック。
麺をズルッとやれば…俺、秋を感じていた。
気づいたら俺は秋だった風景。
しかしながら夏をあきらめきれなかった俺は辛いのぶっかけてみた。この辛いの…美味いな。改めて感じた。花道のと一緒だろうか
大満足で当然KKブチカマしフィニッシュムーブ担々麺の時期を伺って退店!!
帰りは吉祥寺まで徒歩してさらに秋を感じた。
残った後味と金木犀の香りが…
ってそんなにうまくいかないのが人生である。
軒先の焼き魚の香りも堪能した!!