2017年2月14日(火)
もう4年も前のことだ。
大学院修士課程も修了を控え、考えていた夏頃に舞い込んで来た「マイブラ来日」というニュース。2008のフジロックに行けず、コンプレックスとして心に刻み込まれた傷跡が…ひどく疼いたことを覚えている。
修士論文の発表会と提出日の日程が出て、ああ、これなら来日公演に行けたのではないかと愕然としていたところに、追加日程発表。俺は迷わずチケットを確保し、当時付き合っていた彼女との卒業旅行を計画した。
その後、いろいろあって彼女とはお別れすることになった。
卒業のための諸作業を済ませ、俺は前日から単身大阪に向かい、箕面ビールの工場や神戸の後輩の家に泊まった。
翌日は京都に向かい、哲学の道などを歩いて九鬼周造先生のお墓まいりなどをした。当然ながら天下一品の本店にも行ったわけだが。
夕方、なんばHatchへ。開場が1時間近く押したうえに、難聴防止の耳栓が配られた。これにより、一気にマイブラ気分が高まったことは言うまでもない。
元彼女になった女性と、2人並んで轟音の嵐
"LOVELESS"という言葉が意味深に渦巻く2時半
"I Only Said"から"When You Sleep"へ流れた瞬間に滴った汗と涙を
ライブ後。大阪のネオンサインが溢れる街並みを歩いて別れた。
君のベッドの上でタバコを咥えることもなく
寝てる君に耳打ちすることもなく
口づけによって与えられる愛を受け取ることも、なく
君は僕に気づかせてくれた
オーサカの街
あんな夜をまたいつかと夢見ている。
そんなことを思い出す、とても美味い一杯だった。