フロムムサシノ

エクストリームラーメン専門家。ラーメンブログ史上最強の駄文による記録。

味噌っ子ふっく 『味玉坦々麺 野菜大盛り ライス』

「キャプション書くのに何分かかってるんですか」

 

 

 


きた、、、とうとう来たこの質問…

私がいかに暇人かを知らしめるこの時がきた…

まあ単純にネタが温まってる時は15分くらいで書けるのが常ではある。だが、ここ最近は面白いことも思いつかずにただなんかもう駄文を、そう、「お前の文体は下品」とか言われる文を書き続けているだけだった。恐ろしいことにそれは、今も継続しているのかもしれません。だいたいディスられた日は床に伏せ涙の海で溺れてしまいそうになっております。

 

 

 


私は人の行動が気になります。

そして、人の趣向はより、気になります。

質問機能なんていうものが私相手にどれだけ通用するのも気になりましたし、これをもってみなさんの音楽趣味も知れればいいかなと思ってああいった質問を投げましたが

 

 

矢張り皆、好きなものは多数あるわけで。

 

そんなものを答えろというのが難しいのではあるけど、かっこたるこの人がいれば、というのはあるわけです。それがよくわかりました。

 

たぶん、大抵の人はそういう人を答えとしてくれましたし、ラーメン屋の店主が好きという方もいました。流石に志茂田景樹さんは笑いました。

 

しかしながら、インスタの質問機能よりも直接いただいたメッセージ…

何よりも一番多かったのはイアン・マッケイへのリアクションというのがまた面白かった。

 

その昔、私はストレートエッジを地で行く男でした。

 

酒はやらない ドラッグはやらない 遊びの女は抱かない 挙げ句の果てには肉も食わないという筋金入りの男だったのです

 


夢の中では。

 


そう、あくまでも夢の中でした。

なので私はいつも通り、青梅街道を爆走したのです。もうポケモンGOもGOプラスも起動の必要はない。だって俺、歩きたいだけだからね。

店の前に立てば中は空席1…ラッキーだ!

 

 

入店して軽く会釈してみればどんどん並びも増えていく。なんていいタイミングだったのだろう。

 

落ち着いてiPhoneをいじっていれば「いつもキャプション何分くらいかかってるんですか」と。

挙げ句の果てには「うちの母親がよく読んでるみたいで」

 

 

な、何言ってるだー!?!?!?自分の母親でさえ…読んでるかもしれねえのでそれはなんとも言えない。赤面してどうしようもなかったのは言うまでもないが、なんかちょっと…ウレシイ、と思ってしまうのはドM・承認欲求高め・エゴイストだからである。これはもう、否定のしようがない。

 

 

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こ、

こ、これは!?!?!?

 

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オープン時から待ち望んだ坦々麺仕様の味噌っ子の一杯…とうとう目の前に現れた。色々AZMS!

 

 

 

痺れ仕様というものの、素の部分をまずは…うーん、いつも通りのど濃厚味噌ポタージュ汁は最高すぎる。

 

 

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天地返してえいやっと混ぜてみれば嗚呼、これ、シビれる…

 

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山椒・花椒系のラーメンなんか普段食べないもんだからめちゃくちゃ新鮮だ。。。うめえな。うめえ。肉餡がまたたまんねえな。

 

 

前回切れてたライス…矢張りここのラーメンもまた、米必須のラーメンである。俺は底の方の汁、味玉、そしてチャーシューだけで完全消費してしまった。

正直ご飯2杯案件。

お代わり待った無し。チャーシューライスにライスなんていう選択肢も最高にアリだなと思わされたものである。

 

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最後は唐辛子ぶっかけ堪能した!!

 

 

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サクッと完食我慢できず当然KKブチカマしフィニッシュムーブ深々と会釈して退店!! 帰りは当然吉祥寺まで口腔内の芳香反芻しながら競歩で帰宅。

 

 

今回の文章、ほぼ30分。

 

一条流がんこラーメン総本家 『アルゼンチン赤海老12kgSP100特盛 ツケダマ 』

私、基本的には酒を飲みません。

 


勘違いされておりますが、特に平日は酒なしで過ごすことができます。側から見れば不健康の塊のようではございます。多分それは当たっているのかもしれませんが、酒は必須ではなく。昨日も酒を飲まずに過ごしました。

 

 

それは矢張り前述の合法ドラッグの数々を堪能している普段の生活があるからであり、大盛り富士丸ラーメンの多幸感を反芻しながら気づけばいつも通りの土曜夜を過ごして、いました。

 


そんな翌日の目覚めは非常に良いものです。

 


私は庭に遊びに行く予定でしたが、あいにくの曇天。雨の天気予報もあり、朝からお布団にくるまっては「おそとに出たくないワーン」などと宣いながら洗濯機を回して部屋干しをする羽目になり、気分は最悪ダーマ&グレッグでした。

 

そんな朝に限って私のiPhoneはけたたましい通知音を上げていきます。

そう、それは若くして中毒に陥った患者たちからの「今日のスペシャル食わないのは人生の損」という連絡でした。クソバカどもは並びの数まで丁寧に報告し、私の心を盛り上げていくのです。挙げ句の果てには「特盛待った無しですよ」とか言いはじめるのです。

重い腰を上げた瞬間、私は四ツ谷駅にワープしていました。

 


新宿通りを西に戻る時、私の頭にはトーキングヘッズの"Once In A Lifetime"が鳴り響き、デカいスーツを着たディヴィッド・バーンが踊り始めるのである。その顔がだんだん女将の顔に変わっていき、私は杉大門通りに差し掛かり、ちょうど八千代を通過した瞬間に"Life During Wartime"にて黒人ギタリストがスネアの音に合わせて脚を蹴り上げるイメージが襲ってくるのだ。それを誘引したのは、鼻腔を刺激する下品な香り。

 

 

並び20…これは完全なる勝ち試合だ。

サクッと入店し家元に会釈。今日は特盛でイカしていただきやす、と宣言すりゃあもう「仕方ねえやつだな」と家元、女将が呆れ顔。

恐れるものは何もない。つけダマのお椀にタマキン二つ。

俺に男になれと女将は囁いたようであった。

 

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こ、

こ、

これは!?!?!?

 

 

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アルゼンチン赤海老の鮮やかな紅色が映えるのは矢張りこの白い丼。

 

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スープの濁りも申し分ない。これがインスタントベースだと言われても、今の俺には何の問題にも感じない。

 

ズズッとやれば当然一発でスイッチオン。サイパンに仕上げられた麺すら無視したいほどの芳醇な香り。

 

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一口ズルッとやれば俺、もはや腹上死寸前の快感にまみれたのである。

アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…

 

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見てよこのチャーシュー。赤い油で化粧された姿は美しいわね。

 

たっぷりブチ込まれた悪魔肉を生玉子で潜らせ、麺も当然その濃密な液体に通してみれば俺の休日方程式、完全成立。

 

 

多めの卵液を飲み込んでカエシをお椀に注ぎ込み、俺はカエシつけ麺すら堪能した。今日のカエシがまた、これ以上の旨味はないと思わせてくれるブツ。隣で上品を食っていたお客にジロッと睨まれても何とも思わずに俺は、そのカエシにスープを注ぎ込んで堪能した。

 

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底から出てきた掘り出し物のお肉を後生大事にチビチビ食えば、残されたスープは俺に「飲んでクレェ」と叫ぶばかり。

 

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おおそうかよしよし、などと錯乱しながら当然KK家元に「よく飲むな!」と言われヘヘッと返してフィニッシュムーブ深々と会釈して退店!!

 

 

 

その後は江戸一お腹いっぱい部の人、そして飼い始めた2匹の猫に「二郎くん」と「がんこちゃん」と名付けた人と連絡を取りつつ、山下達郎のサンデーソングブックを聴きながら深い眠りについた。

 

 

 

 

みんな業を背負いすぎである。

 

週末合法ドラッグの悪いところは、平日の恐怖感を強めるところにあるな。

堪能した!

 

ラーメン富士丸 神谷本店 『富士丸ラーメン大盛り カスアブラ 生玉子』

 

 

人生に必要なのは、極上の合法ドラッグである。

 

 

 


ずっとジョージ派を名乗ってきた人生でした。

私にとってビートルズといえばサイケデリックバンドであり、ジョージ、ジョンのLSDキメまくったサイケ性がなければビートルズではないのです。

 

 

 


そう思っていた時期が、私にもありました。

 

 

正直な話、ポール・マッカートニーという偉人にはそこまで興味がありませんでした。また来てる…そしてチケット高え…なんて毎回思わされていました。

 

 

いざ生で体感すれば76歳とは思えないバイタリティ。得意のバイオリンベースを抱えて出てきた、おじいちゃんっぷりを見せてくれると俺は淡い期待を抱いていましたが、ベース弾いて歌うかと思えばギターも弾くわ当然アコギも持つわピアノは二つも用意されてるわの大サービス。

 

エネルギッシュな50代のおじさんミュージシャンよりもずっとセクシー。そりゃあイングランドからSirの称号をもらうわな。

 

客を置いてけぼりにする"Got to get you into my life"や"Mr.kite"なんかのサイケデリックビートルズ披露は眉唾ものであり、ウィングスの曲やオールディーズなビートルズもいいものの、矢張りHey Judeではしっかり客の涙を誘い、俺はアンコールのHelter Skelterで完全に腰の浮く思いをした。座ったままの姿勢でジャンプをカマし波紋に目覚めることに成功したのである。

 

 

 

 

最後のアビィロードメドレーで俺は完全に覚醒した。が、俺は一昨日の無敵感を抱えたまま、会社でとてもつらい思いをしたのはこの前日の話である。

 

1日置いて当日はバンドの練習であった。ビートルズのサイケデリズムを理解してもらおうとバンドメンバーに伝えてはいるが、まだまだ理解できないのはそれ当然であり、俺は元100kgの男に今日もLSDを超えるドラッグを摂取させることにした。それはがんこラーメンとは全く別の、小麦とアブラの暴力による覚醒剤

 

 

それが必要だったのである。

 

 

16時半…開店2時間前についてみれば、我々の目の前にはすでに9人。がんこより並ぶじゃん…土曜のとしおかレベル超えてんよ。

寒さに震えながらも開店時間まで待っていればゆうに50人を超えるレベルであった。

 

 

また

この待ち時間こそが富士丸の中毒性に拍車をかけるものである。

 

 

「1時間の待ち時間ごとに脳内麻薬の分泌量は二次関数的な上昇が見られ、2時間に差し掛かる頃には【摂取量の許容範囲を超える食欲】を誘引する」

民明書房『実録 ラーメン富士丸の掟』所収 第3節「山藤のモーター音の謎」)

 

 

とあるように、あのモーターから発せられる謎の物質が大脳新皮質に働きかけ、大盛りの食券を買わねばならない病にかかる。

 

 

 

これはこの世の真理である。

脳みそヘルタースケルター

 

我々を迎えてくれたのは、店内を流れる富士丸有線。

 

サンプラザ中野くんさんまで俺に「大盛りを買え」と囁いた。

 

 

俺は助手さんに「ふ、普通の大盛りレベルで…」と伝えてみれば、厨房で神が僕に微笑んでいた。

 

 

恐怖した。

 

 

小上がりで俺は覚悟をキメ、座布団を二枚折って重ねてケツの下に敷き座高を引き上げたのである。

 

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こ、

こ、

 

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これは、、、!?!?!?

 

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お、おう、、、やっぱ多いよ…丼深いよ…

 

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なんか「ハッパ」載ってるよ…

 

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まあでもいけるな。こないだの小金井ほどじゃねえぞ。

 

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ヤサイを食い進めて麺をコンニチワー。ご対麺してみれば嗚呼、俺これくらい食いたかったんだよな。ヤサイよりも麺が食いたかったんだ、ぼかぁね。

 

 

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でも何かが足りないな、と思ったら

アブラがきた。

 

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なんか、見たことない量をブチこまれた。

 

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

 

 

こうなると完全にキマる。

 

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天地返してズルッとやれば富士丸ミストを顔面に浴びて恍惚。富士丸ヘイズで完全にブッ飛んだ。ゴリゴリの麺がビンビンに喉を通っていけば俺のストレスは全てぶっ飛んでいった。

 

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そしてアブラを添えた麺は最高だ!

 

 

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アブラ玉子まで完全に堪能しつつもその麺量に大満足。

 

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でっかいニンニク、でっかいアブラを頬張りながら俺は背筋を伸ばし胃から空気を抜いてラストスパートブチかました!

 

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忘れちゃいけないセルフ白もやっぱ最高だ…こんだけ麺量あると本当に最後まで楽しめるわね。

 

 

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サクッと完食フィニッシュムーブ省略イキって「ちょうどよかった」と伝えると「やるねえ〜」と言われつつ深々と会釈して退店!!

 

 

 

やってしまった…またしばらく…時間空けないと殺されるわ。

 

 

 

とか言いながら頭の中でUWFのテーマを流しながら相棒と完全にキマって赤羽までの道のりを歩いた。完璧なストレス発散をキメた。

 

 

合法ドラッグ摂取ポイントは矢張り数カ所持っておくべきだ。

 

 

それが人生の秘訣。

 

つけそば丸長 目白店 『チャーシューやさいつけそば特盛 生玉子』

口ゆるゆる

頭のネジ外れかけ

コンプライアンスガバガバな私の人生

 

 

 


まあそれも私生活での話ではあるが。私の頭のネジは経口摂取された豚の脂肪分(一部牛脂・鶏油・バターなど)というワセリンによって穴をガビガビに緩められ、スポスポ抜けるようになったわけである。

 

 

とはいえ、私がなぜこのタイミングで有休取得をしたのかということは説明しておかねばならない。会社の人間も見ているかもしれない。というか、俺からしてみれば「今時インターネットコンテンツをチェックしていないベンチャー経営者はリスク管理が甘い」と思うわけで、どうせ見ているならちゃんと説明しておかねばならない。

 

平日いきなり休みを取るなんて、、、転職考えてんじゃねえか…なんて思われる可能性もあるからだ。

 

 

 


俺が休みを取った理由。それは

休みたいからである。

 


はっきり言うと今、ストレスも限界まで溜まっている。

だからこそ、銀行に行ったりなんだりするためもあるわけであるが、平日にこう休みを取って、土日祝ほど人のいない吉祥寺、井の頭公園をうろつく日も大事にしたいのである。

 

 

とか思っていたが

私は気づいたら目白にいた…

 

 

何が起こったのかサッパリ理解ができなかった、、、

11時14分。目白に降り立っていた。

 

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目白通りを西に少し歩いてみれば待ち1…完璧だ!!

 

 

3分待って着席。小鉢コールの勇気は出ずチャーシューやさい生玉子コール。手練れのおじさん軍団と肩を並べて食えば、なんだか俺も無敵感を獲得してしまうものである。

気づけば特盛とか言っていたが、それは50円玉がなかったからである。生玉子つけて1300円。ここまで完璧な計算で進んでいた。

 

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こ、

これは!?!?!?

 

 

矢張りこのビジュアルは二郎、べんてんの遺伝子並みにビンビンくるものだ…しっかり混ぜてくださいねー、と言われた俺は申し訳程度に混ぜて野菜を食う。

 

 

ううむ。

ハードコアあっさり。

過度な脂に頼らないストイックなブツ。

 

 

これぐらいが温野菜サラダを食うとすればちょうどいいものだ。

 

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がっつりしょっぱい肉を掴んで麺を啜ってみれば、とても茹でおき麺とは思えない代物である。

 

心の休息だ。

 

 

減らない麺は安心して食える。時が止まった感じを確かめつつ、俺は底からがっつりかき混ぜて麺をブチ込みその甘みと旨みを抱きしめていた。

 

 

幸せだ。

ラー油と唐辛子、酢で堪能してみればこれ以上の幸福はない。甘じょっぱさがもう、たまんねえ。つけ麺ってこうあるべきだよ。俺は先人の教えに、心から感謝している。

 

スープ割りまで完全に堪能した!

 

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当然ながら完飲不可避のKKブチカマしフィニッシュムーブ深々と会釈して退店!

気づけば俺、目白駅で11時45分。

価値ある30分の昼食タイムは俺の休日を優雅にしてくれたよ。

 

 

ヨドバシで旧MacBook Airをチェックして自宅帰還。

夜…俺はさらなる幸運をつかむことになった。

 

 

 

ラーメン二郎 ひばりヶ丘駅前店 『大ラーメン ウーロン茶』

探偵です。

 


私が探偵に憧れたのは永瀬正敏がかっこいいからであるわけで、大泉洋がかっこよかったわけではないのはここで断りを入れておく。バーケラーオオハタの場所も知らないし、安藤玉恵さんがいる喫茶店も知らない。その時点で有能な探偵ではないことはあきらかである。

 

 

 

そんなわけで昨日。探偵はとある事件の解決のため、ある店を訪れることにしたのだ。

 


私は思った以上に早く退勤をキメ、閉店間際の自転車屋に駆け込んでエアーをぶっ込み、およそ3ヶ月ぶりにヒバリーヒルズ族としての生活を送ることにした。

 

 

 

それはそれは、優雅な時間を過ごせる場所だ。チャリを止めて列に並べば椅子+15近くの大繁盛ぶり。長丁場になりそうなことを察した私は「ひばりヶ丘 痴漢」と検索すれば引っかかる男に連絡を取ったが、「忙しいんで…」とか言われて呆気なく振られた。

 

 

 

 

痴漢のくせに…私が探偵であることを悟っていたのだろうか…

 


そんなことを妄想しつつ、私は犯人の待つ店内を覗き込んでみれば、犯人の屈託無い笑顔が俺を迎え入れてくれた。

30分長の待ち時間で済んだのは奇跡であり、ささっと入店して軽く会釈し、後ろに並んでいるカップルが2人並んで座れなさそうな顔をしているのを見てなんか可哀想になりながらも、椅子に根を張ってしまったのである。

 

 

 

探偵である私だが

聞き込みをキメてきたのは犯人の方であった。

 

 

矢張り探究心のある人は美味いものを作るのである。

 

 

 

私はその丁寧な手つきで載せられていくヤサイの山に惚れ切っていた。もはや、芸術としか言いようがない。

 

 

惚れた。

 

 

 

俺が女であれば…とか思った私は、いつの間にか探偵ではなく「うぬぼれ刑事」になっていたのである。

 

 

 

 

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こ、

こ、

これは!?!?!?

 

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あの灼熱の非乳化デーでくらった熱中症のことなど完全に忘却した…俺、もう辛抱たまらん!!

 

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掘り進めてみればお宝が3つも出てきて大歓喜

 

 

クタの斜塔を掘削してはレイクサイドの水浴びをカマしてヤサイを堪能。うん…濃厚だよ…俺これが食いたかったんだよおっかさん!!

 

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天地返すこともままならず麺を上から引っ張り出してズルッとやれば、あの時の記憶を全て昇華できた気がする。

 

 

 

美味すギルティ…

 

 

 

犯人は大切なものを奪っていきました…

 

 

それは…私の心です!

 

 

 

とか言いながら食い進めても麺が減らねえ…こんなにたっぷり食えて俺、本当に幸せだワン。

 

 

 

 

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解したボロボロの肉片が矢張りひばりヶ丘・仙川の絆を感じさせるアレだ。

 

ど濃厚スープに若干柔目かつツルッとした喉越しの麺、最後は一味と胡椒堪能した!!

 

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サクッと完食当然KKを忍耐力で抑えた!!汁ガン吸いして名残惜しくもフィニッシュムーブ深々とヤーマンして退店!!

 

 

 

帰りのチャリ爆走でこみ上げる想いとともにあの恋泥棒吉田国宝の顔を何回も想い出した…

 

 

 

矢張りヒバリーヒルズは最高だ!

当然ながら翌朝は胃腸エキゾダス!!

 

一条流がんこラーメン総本家 『ハマグリ20kgSP100 ツケダマ 持ち込みライス 持ち込みバター』

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが

実は私

探偵です。

 

 


心の故郷は黄金町です。今でも魂は日劇(跡)の屋上にあります。

 

 

普段は浮気調査・離別誘引・復縁など、今までに108の仕事をこなして参りました。

 

今回も派手な依頼を受けることになりましたので、何度目かもわかりませんがここまではほぼパクリ文、否、リスペクトを込めておりましたが、これ以降は真面目に報告いたします。

 

およそ2週間前。某誕生会にて兄弟弟子が発した一言がすべてのきっかけだった。

 

 

「バター持ち込んでよ」

 

 

 


何を言っているのかさっぱりわからなかった。バター、その用途、俺は説明されることなく全ての理解を通り越して錯乱した。

 

 

何故気づかなかったのか。

 

 

目の前に生まれる混沌、暗黒世界に俺は恐れおののいて「いや、社畜さんあんたがパイオニアになりなよ…」とだけ呟いた。

 

 

正直、気が乗らなかった。だって、それは冒涜のようにも思えたが、ご飯類の持ち込みはOKだ。そうなれば調味料も…その昔神保町二郎のファーストロットに柚子胡椒持ち込んでるおっさんがいたことも思い出したのはなんかエモい。

 

 

 

社畜氏がパイオニアとして眩い光を放ち始めた頃、俺はようやくその後光に従うことを決意したのである。

 

 

 

同行者は当然食いしん坊が良い。そして、アホならなお良い。俺はとっておきのアホ軍団に声をかけ、そして沖縄から来た客人(元ラーメン屋)をヨツサンに誘ったのである。

 

 

 

1時間前についてみれば15人程度。そこから列は増え、家元は50分くらいに店を開けてくれた。

待ちわびた我々は「酒持ってくりゃよかったな」なんて言ってその日1日のためにテンションを無理やり上げようとしていた。

 

 

分割入店軽く会釈ご飯温めの儀そして大盛り回避で俺は人生の勝負時が来たら待った無しだ、とひたすら呟いては、女将が丼に放り込んでくれたものにただただ祈りのような感謝を込めた。

 

 

 

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そして俺は温まった白米の上に、イングヴェイマルムスティーンのストラトキャスターのごとき色をした物体をぶっこんだ。

 

 

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こ、

これは!?!?!?

 

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俺は非対称のものが好きである。ギターというのは実は往往にしてほぼ非対称なものだし、ラーメンも非対称なものがいい。

 

 

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いやしかし一巡目のアレはやはり最高のサービスだ、なんて言いながら俺はまずスープをズズッとやりゃあもう、何も言うことはなかった。

 

なんて嘘。

 

 

エグいのである。

 

 

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流石ハマグリ20kgは伊達じゃありません!!

 

こんなもん食わされた日にゃインスタントと区別なんかつくわけもなく、俺はただ麺を持ち上げては、口の中に入れるものの代わりに「うまい」というワードを溢れ落としていくしかない。

 

 

しかし俺の気持ちは…別のアングルにも同じ力の分、向いていた。

 

 

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カエシで作るバターライス…最高じゃないか!!

 

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とか言いながら丼にもバター投入。俺はあまりにも怖すぎてそのバターが溶ける前に麺とともに一気に吸い上げた!!…美味いのは当たり前だがこれはがんこではないな。

 

 

 

一気に冷めた俺は残りのバターを白米に投入、スープとカエシをたっぷり入れてジャブジャブのバターご飯を作り上げれば!!あー、これは美味いわ。間違いない。これはガンギマリものだわ、、、

 

 

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だが俺にとって大事なのはこのエグミの境地にあるハマグリスープだ…最後の最後まで取っておいたチャーシューを無傷のご飯で堪能し水を飲んで一旦お口フレッシュ!

 

 

 

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当然KKブチカマしフィニッシュムーブ深々と会釈して退店!!

 

 

 

込み上げてくる香りを抱えたまま、所沢まで電車で向かった。何しにって?学祭だよ!

 

そこで待ち受けていたのは…イケメンおじさまとわんぱく人見知り坊主!!

 

 

いい1日だったな…

すっかりサイタマラリアである。

ラーメン二郎 新小金井街道店 『大ラーメン ほぐし豚 生玉子 生姜』

変化の激しい世の中にどう適応していくか

 


なんてことはもう何年前から言われているかわからないし、加速度に関して言えばもはや頭打ち、進歩なし、どんどん後退の一途を辿っていることに気づくべきである。

 

 

 

昔はこのやり方でうまくいった、だからこれはうまくいく、といった方便は全くもってうまくいかないことが多い。というのも「その時はなぜうまくいったか」「背景には何があったか」「まぐれであったのではないか」などの分析がない限り、「あの時うまくいったからもう一回」というのは運任せでしかないのである。

 

 

 

 

お気づきだろうか。

馬鹿真面目にこんなことばかり考えているのである。

 

 

 

己の生真面目さと言えばそれ、頭を引っ叩きたくなるほどであり、ってコレそういえばこないだ書いたな、とか思い出してしまうほどの確信犯、でもある。

 

 

 

私は変化を求めて生きてはいるものの、マイナーチェンジといった類のものには滅法弱く、それが良い方向に働くこともあれば、大抵はなんかもう、アレ。みたいな一言で済ませて私はその場から立ち去ることも多い。

 

 

 

 

しかし

今回のこれはどうだろうか。

正直を言えば私、この非乳化を待っていた。まことしやかに囁かれていた某店の非乳化変更よりも先にこうなってしまったとは。Xデーも近いと見ているが、実際のところは定かではない。

 

 

 

というわけで!!社畜化した社会人一年目のうら若きOL(ではなく作業着現場監督)を引き連れバスに乗ってプール前で降りてみれば!まあ待ちはまあまあ多め。それでもサクッと入店。なんか変な空耳が厨房の方からずっと聞こえていたが無視した。たまに無視できないやつがあったので、それは頭の中で返しておくことにした。

 

 

 

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こ、

これは!?!?!?


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ヤサイスクナメって言ったのに、2番手の助手さんは「ニンニクアブラデース」とかヒゲさんに伝えているのを見てしまった私ははっきり言って恨みにも近いものを覚えてた。

 


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加えてこの豚とほぐし豚とアブラと生姜、、、

 

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なんなんだこれは、、、


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ヤサイ…たくさんあるから頑張って食わないと…

 

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なんて思っていた私が甘かった。

 

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この山、麺だったのである。

 

 

神保町でよく見る「ヤサイは麺を隠すもの」ってやつだった。

 

天地返してズルッとやればもう、ってか天地返せねえよ、、、

 

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なんとか引っ張り出してズルッとやって嗚呼、俺食いたかったのこれだわ…

 

なんてやつだ…矢張り若干の甘みを感じるスープは最高だ!!

 

 

とかいいつつ覚悟を決めて食い進めるしかない状況に陥っていることは一瞬で理解した。

 

 

生姜の箇所、ニンニクの箇所それぞれからズルッとズビズビうーん美味い。生玉うおォンかつBPぶっかけて食えばまあなんとか食いきれるやつだ。

 

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安心してクソ巨大な豚をゆっくりじっくり堪能した!

 

 

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なんとかギリギリ完食フィニッシュムーブKKハラスメントを受けつつ深々と会釈して退店!

 

 

 

帰りはウップウップ言いながら武蔵小金井まで這いつくばってなんとかたどり着いた。

 

 

 

小金井…危険だが小で済ませたら少ないしな、、、

悩ましいところだ。