鴨がネギ背負ってやってきた
明太子がお米担いでやってきた
それはそれはベストマッチな、主役にお誂え向きなお供を携えて迫り来ることの例えだ。対義語は猫に小判や豚に真珠、などと言えるだろう。
類義語はどうだろうか。
テツがトモを連れてやってきた。
飯塚の試合の実況席に野上アナ
由紀さおりに安田祥子
現地ロケにラッシャー板前
…多種多様のマッチングがこの世の中には存在している。こういうことばかり考えているかと言うとそんなことはなく。単にいま読んでいるせきしろさんの本の影響である。
ブロガーからライター業に手を出したとか言って
「なんか文章ぬるくなりましたね」
とか絶対に言わせないからな!!
バーカ!!
という気持ちの現れでもある。
そんな私の気持ちを加速させるのが…コロ助こと前川キョジュミの移住完了のお知らせであった。
東ベルリンに居を移したとしても、強大なベルリンの壁(御茶ノ水)を超えてまでして奴の食いたいものはなんなのか。
と問うならば!?
当然味噌っ子だ。
味噌っ子完全体になるべく心を躍らせてやってきたヤツ!中央総武線各駅停車でチンタラ新宿を超えたかと思えば、私のiPhoneに
「いまお並びのお客様で」の通知あり。
奴は荻窪で降りることを諦め、吉祥寺で何故か井の頭線に乗せられた。
俺自身も久々にたどり着いた仙川はそれなりの並びで安心できるものであった。
店主がめちゃくちゃ柔らかくなっていたのは、女性助手の効果か。
こ、
こ、これは!?!?!?
豚切れに泣いた俺、小豚にしようとばかり考えていたのに、いざランプが切れていると間違いなく大を押してしまうパブロフの犬!
ガチの使徒である我々二人はこの最高に唆るビジュアルにすでに舌鼓のルーディメンツ訓練に余念がなかった。
ヤサイをアブラで喰らいコンニチワーした麺を持ち上げズルッとやれば嗚呼、、、完全にお醤油薄ブレです!!お出汁しっかり感じるものなのにも関わらずこ、これは!?な塩分のなさ。
そしてやはり予想通り豚にかじりつけばそれはそれはいい塩梅な。完全に豚をおかずに麺を食うコースで決定!
BPぶっかけて最高の豚さん…と思ってもう一個の豚にかじりついたらこれも薄かった。
卓上カエシおいてくれ、、、とか言いながら一味ぶっかけてフルコース堪能した。
サクッと完食フィニッシュムーブ軽く会釈して退店。
コロ助は自身のラーメン二郎の根源が仙川にあることをいたく痛感しており、これこそが仙川であり、アイデンティティのなすところでありこれこそクラシックだということを学んでいた。
俺も仙川からの帰り道、東八道路あたりで完全に腹パン現象、
多幸感に満ち満ちて「仙川食ったなぁ」と一言呟いた。
そんな夜を探してたから。