ラーメン二郎 仙川店『大盛豚入りラーメン』
師匠も走ると書いてディセンバー
私は誰の師でもないし先生と呼ばれる身分でもないし学校ないし家庭もないしっていうアレだが、どうもこの世の中は皆走らなければ行けない全体主義的なヤツらしい。
私は、走りたくない。普通は走り出すところを私は走りたくない。たぶん走らない。
絶対に走りたくない。たぶん膝がぶっ壊れることになるからである。走りたくない。
今年マジで高尾山行ってないどうしよう。とか言いながら俺、電車、乗って、京王線に、乗り換えてしまうことを選択した。
最近は仕事の時間が少し変わった。1時間ズレた。終わる時間も1時間ズレたおかげで夜のラーメンが厳しくなってきたところだが、そんなときに選択肢に上がるのはやはり仙川なわけである。
おまけに助手さんが増え、元々の通称ルパン氏が勇退との噂まで上がっている。11月いっぱいまでか!?!?とか思って仙川に到着し、仕事終わりに1時間半も待っていた元100キロの男に連れられて店前に行ってみたところ、いつもどおり3人で営業していた。
ササッと入店し3枚の硬貨を添えてピンクのプラ板をパチっと、JAM THE WORLDの流れる静かな店内に…いや、厨房内では談笑が絶えなかった。
ここほんとに仙川かよ…
隣の男もおとなしくしていたが、ドンドンと二つだけがっつり麺量がある丼を見ればテンションもブチ上がりを抑えきれない食いしん坊のブタさんたち二人に成り下がった俺は、新人の助手さんの初々しいヤサイの盛りを見て心までフレッシュな気分を取り戻すことができたと思う。
こ、
こ、
これは!?!?!?
やっぱ大豚のボリューム感は最高だ…
このゴリッゴリのブタが仙川のアイデンティティの一つとしてまばゆい光を放っているのである。
光り輝くアブラはレンズ。
仄暗い店内の光を集め、このラーメンを輝かせているのである。
アブラでヤサイを片付けてみればもうたまらない量だ。これで満足できないなんて言ったらバチが当たる。
光り輝くアブラがこのボソッとしたブタを活き活きと
食いごたえ抜群と思いつつもこのアブラがさしたブツは最後までとっておくことにした。
天地返してズズッとやれば塩分若干薄めです!これが…これが美味いんすよ!みんなわかってねえんすよ!!とか一人で熱弁しながらバカみたく啜った。
減らない麺は最高だ。香りたっぷりの汁をまとってより香る麺…このゴリっとした麺こそが俺を引きつける魅力さ。
俺は走らずとも箸は走ってしまうのが悲しいサガだ。
だがしかし、こんなブツが目の前に現れれば流石に俺も焦る。
あっという間に減った麺に一味ぶっかけブタにニンニクを添えて最高のトンテキを味わったぞ!!
やっぱブタの塩分とスープの塩分は反比例するな。
サクッと完食フィニッシュムーブ深々と会釈して退店!!
帰りは走ることなく帰宅していたが、雨も降り始めてなんとまぁ。
普通は走り出すところ俺は走らなかった。
東八あたりで腹パン病にかかりつつも22時過ぎに帰宅。
俺は長い夜を過ごした。
年末にもかかわらず俺は、相変わらず、俺は夜更かしをしてしまったのであった。
夜型生活20年目の夜である。
なんだこのシメは