ソニックマニアから始まったまたこの馬鹿みたいな週末に私は嫌気がさした。
忙しいのである。
どうにも週末とは、人間が寝て過ごすために用意されているものだとばかり思っていた。しかしながら、どうだ。土曜朝7時半にクタクタで帰って来て13時すぎに起きてラーメンを食い逃した私は仕方なしに唐揚げの山を攻略し、膨らんだ腹でスーツを買いに行った。わざわざ新調した。
というのも一着くらいいいの持っておかないといい加減大人の威厳すら保てなきし、このスーツがきつくなったら俺の人生は終わりだ、自害しようと決めたかったからである。太りたくねえ。本当にだ。
とかいいながらいつもの人生を送っていたのは土曜夜だ。俺は議論が好きなので、普段アホっぽい娘が急に真面目に話し始めると楽しくて仕方がない。
生き方、物事の認識の仕方などについて話していれば7時間が経過していた…アホか!!記憶・考え方を整理するためには必要な時間であった。
可愛い女の子と喋る時間と睡眠時間、どっちを取る?と言われれば、喋った先にあるものが重要だと思うが、私は何も得られなかったのでまぁアレな気持ちをもたげながら9時にヨツサン前ファミマに向かった。
着いてみればやはり30越えの行列。「ヱビス500ml缶2本案件太゛郎」とか言ってる人、大げさだなーとか思ってたが結局俺も氷結レモン2本では足りなかった。気づけば連食の達人はコンビニでヱビスと俺の分の氷結を買い足していた。
なぜなら、
その後の並びが少ないんじゃないかと感じたからである。
俺は入店し迷わず100サイパンコール。not大盛りにすれば当然ながらやることは一つだ!!だがしかし俺は100も食いたい…カニががんこ花を咲かせちゃうくらいのブツは当然ながら食わねばならない。
だって俺、カニ好きだからね!
北海道でろくに食えなかった海の幸パワーをここで補給することにしたのである。
こ、これは!?!?!?
色濃い汁は「美味そう」という感想を与え、バカみたいに香るカニの風味はその感想を「美味い」に変える。
舌先、口全体から鼻腔を満たしていくアロマが
感想を「最高に美味い」に変え
ズルッと啜った麺が「もう死んでもいい」と思わせてくれる。
最高だ…なんか麺少なかったけど。
トリトンのカニ汁のよりも香るカニスープ…甘いし熱いしもう最高!堪能した!!
サクッと完食フィニッシュムーブ「弟を呼ぶ」と言い残して退店。
退店。
君たちは知っているのか
俺に帰る家はないということを。
俺は、家を見つけたのだ。
後半へ続く