暑苦しい日々が過ぎていき、俺は平静を保とうと、いや、戻そうとしていた。
平日が始まったばかりだ。火曜の夜なんていうのは基本的に、早々と時間が過ぎていってくれればいいとだけ思っている。休日が恋しくなるような重い時が流れているものだ。
だが、前日は違った。駅についてみればハイボールを持った先輩が僕を迎えてくれた。行き先は、カリフォルニアの風が吹く場所だった。
俺はノスタルジーに浸るような気分だった。
ホームレスを経験した同級生は俺たちに笑顔を与えてくれた。2年前に初めて観たその演奏は、今となればもはや懐かしさすら覚えるものであるし、どこでどう盛り上がるかもがなんとなくわかる。それでいても、いつだって俺はいい意味で裏切られる気分になるのは、彼の才能によるところだろう。
目の前にいた、首に鍵穴を持つ少女に吸い込まれた気分になりながら、俺は夢見心地だった。透明感と悪意に吸い込まれながらも、俺はただ狂乱に身を任せ、Put my hands upを止めることはできなかった。
鍵穴は、いつの間にか消えていた。
俺は、鍵を持ち合わせていなかった。
開けて出るのが邪か。鬼か。それとも…気が狂った魔女か。
そんなことは俺には関係ないが、鍵と鍵穴は探し出すものだ。
そういうわけで、俺は鍵を探すために荻窪で降りた。
…鍵穴には遠ざかる気がしたが。まあいいや。
気を取り直して!店前待ち5の列に接続。助手さんに睨まれた気がしたが、まあ気のせい。空いてんのに奥の席に座らないおっさんにイライラしたりしていたがまあブレの範疇。久々のogkbにドキドキしていたが、余計なことをすることを覚えた人のせいで提供も遅くなったしなんか…怖くなっていたのは間違いない。
こ、これは!?!?!?
なんか豚多いしデケえし端豚2個もあるやんけ
…んじゃこれwたくさんAZMS!
とか言いながらヤサイ掘ってポン酢で堪能しながら麺見たらまあそこまで多くなく。なるほど…豚の分か。
麺ズルっとやればああ…これが俺の鍵穴にハマるマスターピース。うーん、美味い!!
とか言いながら豚を食ってたが豚は全部しょっぱブレ。なんか漬け込まれてたのかこの豚全部…すげえもんばっか食わされてるな今日。
最後はラー油ぶっかけサクッと完食途中からロットバトル感あったけど…御愁傷様です。
ご丁寧にフィニッシュムーブ深々と会釈して退店!!
帰りは歩いて帰る気力もなく、とりあえず電車に乗り吉祥寺まで戻った。
俺の鍵穴にクレ556をぶっかけ、とりあえず俺の心の鍵を探しに街へ出た。
案の定俺はシーシャを楽しんで全てを無に帰した。
俺の鍵はどこ?Where Is My Mind?