フロムムサシノ

エクストリームラーメン専門家。ラーメンブログ史上最強の駄文による記録。

神田ラーメンわいず 『のり玉ラーメン+小ライス』

 

久々に業務中に外出をした。

 

 

客先に赴く俺の足取りは、軽い。極めて。もしかすると日曜の朝にがんこラーメンに向かう時や、女性とのデートの時並みに軽いかもしれない。それはまるで羽でも生えたかのようなそんな気分になるわけである。

 

 

私は常に椅子に座って仕事をしている。椅子に座る、という状態をキープするのは実は極めてつらいことであり、人間というのは自らのその通常姿勢というものに対して常に疑問を抱かねばならない。

 

 

私は1時間に1回は必ず立ち上がる。世の中ではタバコ休憩などというものが槍玉に挙げられているが、私はタバコも吸わないのでそういった喫煙所に出かけることもない。臭くはならない。たまにジャケットがダブルアップル臭いとは言われます。逆にトイレで排泄を行い体内から毒素を出しているわけだから、臭う要素が減っていることは間違いないのである。

 

じっとして、一点を眺めて生きているのは結構辛いことなのではないかと最近は感じている。とはいえど受け取り方は人それぞれではあるけども、何か一つのアクション・ポイントを通過することによって見えてくることって多々あるわけで、なんらかのそのファクターを取り込み、撫で回し、ブチ壊すことこそ世界と繋がりそして拒絶を繰り返していくことに繋がるのである。

 

 

というわけで神田で飯を食うことにした。

隣の駅である。外出するけど遠くはない、みたいな時に神田ってちょうどいい。MANNISHに行ってみようと思って歩いていたわけであるが

 

 

 

 

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…クンチャー食いてえ

とか思ってしまったのが、俺の人生を変えるには色々とファクターが足りない状態を作り上げるのだった。

 

 

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こ、これは!?

 

 

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うーん、色の濃い感じ最高だよね…でも海苔と味玉いらなかったかなー、まぁた贅沢しちまったなー、てへぺろってもう誰も言わないやーつだなぉとか呟きながら、直系っぽいスープをズズッと啜ってみたら、

 

 

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直系というより武道家系な臭さが強かった。

 

 

やっちまったな。。。

 

 

 

家系はしっかり炊かれた遅い時間に食えという先人の教えを守らなかった私が悪い。

 

バリッと硬い麺は好みだがもう少しスープに濃厚さが欲しかったところ。吉村家並みの塩分はあのスープの濃厚さだから均衡を保てるのか。まあそんなにたくさん食っているわけではないので偉そうなことは言えない。

 

 

結局ニンニクも入れられず、俺は無臭ニンニクの無臭など信じないしそんなもののアイデンティティを取り込んだところでなんの人生の足しにもならないことはわかっていたのである。

 

 

 

サクッと完食フィニッシュムーブ軽く会釈して退店。

 

 

 

一年ちょっと前に食った時…結構感動したんだけど、、、

ってのはよくある話で。夜の方がうまい可能性が高いだけの話か。

 

 

まあ今更そんなこと悔やんだところでアレだが。まあまた行ってみよう。

 

 

 

夜は筋肉痛を押して怒りのワークアウト。

継続せねば

 

 

一条流がんこラーメン総本家 『丸ガニ12kgSP100大盛り つけダマ』

 

 

 

 

 

 

痛飲!痛飲!!また痛飲!!

 

 

というレベルの水分とエタノールと糖質を摂取した日の翌朝であったが、昼からゆっくり飲んでいたわけであるし、なんだかんだよく寝た日であったからそう疲れも残らずに朝を迎えることができる。

動画を見ながら笑いをこらえきれず震えている女の子を見ているのがすごく楽しい。あ、これは電車での話です。

 

 

 

 

しかし

こんなに幸せな日曜はあっただろうか。

ニコの気だるい声が頭の中を廻っている。俺はいつでも世の中を、俺たちを脅かす何かを見張らねばならない。なんて思いながらキマっていったわけである。原因は前日の酒で間違いない。

 

 

 

それもそうだろう。眠たい目をこすってiPhoneを見てみればすっかりアレな時間だし何より雨が降っていやがった。

 

 

ざけんなバーロー。その一言に尽きる。

 

楽しかった翌日はいつもこれだ。

 

 

さてと。いつもの連中に連絡し集合を呼びかけるも1人から連絡が返ってこず。こんな時に限って当然俺の整理券は2枚だ。バカ畜生。

 

 

1人は都営新宿線から 私はの風邪は喉から。高円寺住まいのスペインハーフの野獣から連絡が来たのは、中野を通過したのちであった。

 

今日もガラガラの一条流がんこラーメン総本家があった。あの整理券さえ正しく皆が使い機能するとすれば本来はぴったりの人数で流れていくはずだがそうはいかない。

 

 

 

ささっと入店していつもの感じのコール。

 

 

 

家元は今日も色々語ってくれた。前金制度でも全然いいけどね俺。

 

 

そんなわけで

眼前に現れしカニの怪物はやはりいつも通りの

こ、これは!?具合だった。

 

 

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こ、これは!?!?!?!?

 

 

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俺自身二日酔いとまでは言えない具合ではあるものの、良くもなかったがもはや何も言うことはなかった。

 

 

美味すぎる。

 

 

馬鹿みたいにカニの濃いスープだが先週と違うのはちょうど良く煮干しの方向にブレていたからだ。アー、アー、俺これいいわ…たまんねわ…とか言って汁を飲んでいたらしい。

 

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最高サイパン所の判決は当然ながら死刑!!!!!!!!!

 

 

 

麺ズルってやれば硬い麺にカニ汁染みてタマンネーやつ。

 

先週のカニの方がカニが濃かったが、今回はいい意味でバランスとれつつ他もど濃厚。身体がみるみるうちに復活していく超回復ぶりを発揮した。

 

砂糖水14キロに勝るスープはここしかないんだよ!

 

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悪魔肉を生玉子で食えばその豚すき焼きっぷりはもはやぬかじでも味わえなかった感動があるよ。

 

 

 

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ツケダマカエシ汁ディップももったいないと思うほどのカニ汁大堪能した!!

 

ゆっくりじっくり堪能し当然KKブチカマしフィニッシュムーブ深々と会釈し翌週の予約券確保して退店!!

 

 

 

アヘ顔しながら野人を待ち構えチケットを渡し食後のやつと合流してベルクでHereticのNEで迎え酒して日曜の午前を優雅に過ごした。

 

 

その後は大痛風飲み会!!

 

 

週末の疲れは平日に働きながら取れと言った人…ようやくわかってきた気がしたよ、あんたの言ってたこと。

 

 

やっぱりバカの所業だがな!

 

麺屋ぬかじ 『冷やし肉そば大盛り 生玉子 志賀高原New Engiland IPA』

 

 

ヨガのポーズでタクシーを止めたのは高円寺のターバンの男だったと思うが、日本をインドよりもサンディエゴ、ポートランドあたりにして仕舞えと歌いたくなる男はここにきて完全にクラフトビールの呪縛から解き放たれ、重力と理性による奴隷な己を亡き者にして仕舞うことに決めた。

 

 

自我を襲っていくのは瞑想前の暗闇。すでに自我が自己から離れている感覚がある。

目を瞑り始めてからしばらくして広がって行くのが、毛細血管の描き出すイリュージョン。

 

 

何かが弾けた光を見た瞬間から悟りだす快感には、震えるしかない。

 

 

 

バカ言え何がダイエットだ

 

 

俺は悟った

 

 

そう吐き捨てた先は我が第4の故郷であるシブヤであった。

 

 

 

俺は調査せずにいられなかった。がんこ常連の兄さんもたまに足を運ばれている麺屋。クラフトビアラバーであれば絶対に通る箕面志賀高原のボトルで埋まったディスプレイ式の冷蔵庫。

 

 

もはやラーメンよりビールと思っていたのは内緒だ。

 

 

 

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目当ては当然数日前から何度も眼前に写った"Engi"というパワーワード

 

 

一口飲めばまさしく泣ける味わいだ。やたらめったらヘイジーというわけではなかった、全体的に去年のものより抑えられていてさらにドライな感じがあったのはむしろ好都合か。スノモンの方が圧倒的にヘイジーな分、違いが出ていい。

 

 

 

柔らかさの極まった穂先メンマが口の中を踊る。竹やぶと牧場の相入れなさみたいなものは、酒飲みが仲介に入ることによって戦争の終結を迎える。

 

 

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そしてお目当てのブツが

 

 

 

こ、これは!?!?!?

 

 

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め、麺多いっていうか海苔www

 

 

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海苔凄すぎでしょwwwそして麺量www

 

 

とか高笑いしていたが、ある程度底上げされていただけなのでなんの問題もなし。

 

 

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うーむ、こういうつけ汁、久々に見たなぁ。俺こういうのも実は好きだったりするんだよなぁ。

 

 

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海苔をどかして天カスと悪魔肉(みたいなもっと甘いブツ)が乗っかった麺をつけ汁ディップしてズルっとやり、飲み込んだ瞬間に残っていたビールをグビッとやれば、眩い光の中でみゆき中島が歌っている。

 

 

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縦の糸はあなた(ラーメン)

横の糸は私(ビール)

織りなす布はいつか私の

胃袋を包み込むかもしれない

 

 

 

 

とか言いながら食ってたらサービスの生玉子を忘れそうになっていた。

 

 

俺は当然つけ汁→生玉子の順でディップして食うことを思いつくデブであるから幸福度も高かった。

麺はどーなんだろと心配してたが全然美味かったのが本当に嬉しい。つけダレも完璧なバランスでザッツごま油ざるラーメン堪能した!

 

 

 

サクッと完食フィニッシュムーブ謎のブルワーTを着たオペの男性に軽く会釈して退店!!

 

 

 

『ラーメンに「ありがとう」と声がけを続けるとカロリーが消える』という画像が流行っていたが

 

 

 

食後のお腹にありがとうありがとうと言うだけでは効果ありませんかね。

 

 

 

ないですかね。

 

 

 

ただのオナニーですかねこれは。

 

ラーメン二郎 目黒店 『大ラーメンW豚入り』

 

 

 

百年の恋というのは往々にして一瞬にして沸騰するものであり

 

 

沸き立ってからはじわじわと熱が冷めぬものが大抵なわけであるわけで、5週間をかけて偉人を−196℃まで冷やしていくのにも敵わぬほどの熱を帯びているわけである。

 

 

 

それは一つのキス一つで魂まで持っていかれてしまうのが恋の行方だ。突沸を迎えるか、氷河期の怪物のように氷漬けにされるかのどちらかだ。

 

 

断言しよう。

俺は叶わぬ賭けをするつもりはない。

 

 

 

挑む勝利には勝ちを約束させるのが俺の精神性であり、それを貫いてこそ得られるものがあるのだ。

 

 

 

それが快感というものであり、瞬間の悦びを、なによりも大切にしてきた。

 

 

 

しかしながらその悦びを「また来る」と想っておかねば、生きている意味などあるまい?

 

 

君ならどうする

 

 

意思の疎通が取れぬ相手にならば両手を上げて降参するほかないが、何か通じ合う相手には常に語りかける「自分の言葉」を持ち、それがどんな意味に捉えられようとも、俺の言葉はその頭脳内を超えて伝達するものがあるのだ。

 

 

この日の俺は賭けに勝った。

 

 

 

行き先はただ一つ

山手通りにそびえる黄色い看板

ここ最近の俺はいつだって勝負に出ているが

それが勝ちとなって現れたのであった。

 

 

 

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こ、

これは!?!?!?

 

 

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目黒は小こそ至高と声高らかに叫んだ俺の目の前に現れた大ダブル…麺量すんげえ!

 

 

 

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そして見てくださいよこのコラコラ具合!!

 

 

 

これに当たるともう何も言うことなし。美味しいものを食べると、人って、ため息ついちゃうのなんでかね…

 

 

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この完璧なまでに目黒な豚を眺めては「この…豚野郎…!!」と叫ぶ他ない。

 

 

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この盛り…

 

ほんとに目黒かよ…とか思いながら俺は醤油ぶっかけてヤサイとコラーゲンを食らって肌と唇をテカテカにした。

 

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麺をずるっとやれば嗚呼…俺求めたのはこういうツルプリの麺じゃなくてもうちょいこう、ゴワっとしたの…とか思ってしまったのもつかの間、その至高の目黒汁が口腔内を満たせば最早確変待った無し!!

 

 

ウンメェ…完全に勝ちを得た上ブレだ…

 

 

 

そう叫んで(心の中で)俺は右腕を天高く上げて全世界の歓喜を浴び(るような妄想が脊髄をすり抜けてケツの穴から通る電撃に酔いしれ)た。

 

 

もはや何も言うまい。

俺はフーフーする行為をいつから忘れたのだろうと言うことを考えながら当然サクッとフィナーレを迎えた。

 

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ギリッギリ完飲回避で完食フィニッシュムーブ深々と会釈して退店!

 

 

勝利を感じる権之助坂行脚で人々の熱狂(飲み会終わりで店の前に溜まる若者どものウザさ)を感じ取りながら山手線を目指した。

 

 

 

帰りは東松原の紫陽花ライトアップを見る余裕もなく俺は携帯片手にニヤニヤしたのだ。

 

 

堪能した!

 

 

ラーメン二郎 品川店 『大ブタ+ネギ』

 

 

 

人生に近道はない

 

 

 

というのはこれ、近道をしてはならない、とか、近道を行くものは成すこともままならない、といったことを表しているわけではなく、ただ単に俺は近道が好きでせっかちでトランキーロと自分に言い聞かせて行きていることを全く否定できないでいるわけである。

 

近道を歩みたい。よく考えりゃどんな道でも最短距離を計算して歩いている。

 

 

 

そんな時に俺は情報を喰らう。

 

 

 

ジロリアンは情報を食っている。

 

 

それは間違いない。

 

 

ラヲタも情報を食っている。

 

 

間違いない。

 

 

俺は違う?まさかそんなわけはない。

 

俺はいつだって二郎までの最短距離を探している。

 

俺が最近最短距離を常に意識して歩くのがこの品川だ。

 

俺は港南口を出て地上に出るようなことは、この要塞品川をすり抜けるダンジョン探訪者

 

サバイバル主義に反するッ!!!!!!!

 

 

 

 

とかいいながら匍匐前進でリーマンだらけのインターシティを突き抜けて到着してみても20人待ちとかになってたらもう意味ないんすけどね。

 

 

そんなわけで近道大作戦 大 失 敗 。

 

 

大人しく並んで待ってるうちに21時も過ぎては麺増しを止める気になったのは良かったと思う。

 

 

 

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こ、これは!?!?!?

 

 

あれ、なんか量こんなもんだっけ…とか思いながら眺めてみれば

 

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どんどんブタが美味しそうに見えていく

 

 

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…誰だよ品川の豚はパサっててアレとか言ってたやつ。信用ならねえなほんと(昔のブログ見ないでね)

 

 

どれ一口と思って食ってみれば、甘じょっぱいカエシが染み込んだ噛みごたえのある肉最高に美味い。

 

 

ヤサイを喰らって麺とコンニチワーしてたらもう興奮が止まらない。もやしが細くなってねえか…と思ったがまぁそんなもんブレの範疇

 

 

 

ラーメン二郎の食い方に近道はない。

 

 

 

上の方から摘んで食えばこのリアルな麺の旨味が馬鹿みたいに感じられた。空腹と言う名のスパイスがあれば塩分だって感じる。スープを纏った麺をずるっとやればもー、ほんとにうめえんだよな…

 

 

 

ラーメン二郎品川店ほどラーメンを感じる店は…神保町くらいしかないと思う。

 

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なんせこのネギの海…ネギの海マジで…バカみたいな美味さだった。

 

 

 

いつでも行ける店を2、3店舗見つける程度であればラーメン好き、という匠の至言・檄文を読んだあとでも

 

「だからやめられねえんだよなラーメン二郎と思うしかないのである。

 

 

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うーむ麺量も完璧な満足度。俺は品川のリーマンを心から妬む。

大満足で完食ギリギリKK回避でフィニッシュムーブ軽く会釈して退店!!

 

 

 

帰りの道のりもどれが一番…と思っていたが

 

 

渋谷で井の頭線乗り換えは悪手だなと感じた。

 

 

 

 

だって俺

中央線定期券野郎だからね!

 

 

 

 

 

また半年くらい開きそうな気はするがまあそれも

スパイス

道草しながら想いを反芻できる品川は至高

 

 

一条流がんこラーメン総本家 『ズワイガニ9kgSP100大盛サイパン つけダマ』

 

 

わりかしなんでもないような土曜日を過ごし、いつものように家のリビングでくつろいでいれば人は集まり、馬鹿みたいな盛り上がりを維持したまま夜の街、ではなく住宅街に消えていく人生だった。

 

消えることのない光はここにあるのかもしれないな、とか思いながらも井の頭通りにはダブルデッカーバスも10トントラックも走っていなかったのである。

 

 

 

 

翌朝の目覚めは格別なものだった。

 

というのも無駄に早く起きることもなかったのだ。スッと眠りフッと起きてトイレに駆け込んで用を足して時計を見ればいい塩梅だ。

お寝ぼけ木村師範代に連絡をして安否確認を済ませたら、ニート脱出が決まった男から「今日は楽しみですね!」なんていつも通りの連絡がきた。

彼女かよこいつ。

 

 

店前についてみればガラガラの待ち椅子。

店内はかろうじて満席。椅子に座ってワーキャ言ってたら家元出てきてご機嫌伺い。やはり欠席率高すぎとのことだ。

 

 

そりゃあな…俺らもついたの11時半頃だったし。みんなギリギリなんだなぁ、切ねえなぁとか言ってたら結局12時台はもっと酷かったようだ。

 

 

しかしながら整理券を持っておきながらこの一杯が食えなかった人間たちほどかわいそうな方々にはご愁傷様と言わざるを得ない。

 

 

断言しよう。

 

 

 

もはやスープの量を気にしなくてよくなれば麺だけ大盛りも終了し大盛り解禁は当然のこと。

 

 

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こ、これは!!!!!

 

 

 

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背筋を伸ばし凛として言わざるを得ない。大当たりの一杯です!白い!なんて白さなんだ。パールホワイトとはこのことを言う。テストに出るから覚えるように。

 

 

 

 

 

本当に、もはや疑いようのないビジュアル。女将曰く前日のワタリガニキャリーオーバーの威力が目で見ても感じられるなんてとんでもねえ一杯だ。AJTMは隣の人からいただき補填AZMS!

 

 

レンゲでひとすくいして電撃を浴び、麺を啜って脳天がかち割れ、悪魔肉と麺を啜って私は菩提樹の下で3日後を迎えた。

 

 

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ああっ!!

死ぬほどうめえッ!!!!!!

 

 

 

こんなにもど濃厚で隙のないがんこ食ったのめっちゃ久々だったわ…生玉子につけて食うのがもったいないくらいだった。カエシつけ麺は完全に失敗!お椀に入れたカエシを丼にブチこめばサイコーにエッジの立った一杯が完成したわ。

 

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悪魔肉と食べる硬めの麺は最高と言わざるを得ないね!!

 

 

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大満足で完食当然KKブチカマしフィニッシュムーブ女将さんにキッチンペーパー渡され顔拭いて軽く会釈して退店!!

 

 

 

口の中からずっと消えずに残る余韻をその後、ビールで流す幸せといったらなかったな。

 

 

 

 

楽しかった

 

 

またやろう(オフロスキー)

 

 

ラーメン二郎 八王子野猿街道店2 『髑髏麺増し ネギ 生玉子』

 

 

 

 

人生において「あっ」という瞬間が何度くるかわからないなどいうのも何度目か。

 

 

 

またもや八王子まで、公共交通機関を使わずにツアーした。食うたびにいつも思っていたのだが、なんというかラーメンとは麺を食う行為そのものであり、野菜を食うためにあるものではないと常々感じていたの。私はとうとう、とうとう気づいたの。

 

 

 

「わよ」とか「よ」という日本語における女性特有の接尾語が薄れていた今、残された「の」を意識して俺は聞き入れていきたい気がしている。フェミニストの皆さん、僕はそういうつもりは一切ないので叩くのだけはやめてください…

 

 

 

 

 

とにかく、私は気づいたのだ。

 

 

 

ヤサイのない二郎とはなんと儚いものだろうか。

 

 

 

 

翌日のお通じすら心配になるほどである。ボキッと硬い麺をとりあえず600と申請して何グラムくるかをいつもビクビクしながら朝からコンディションを整えんと、仕事もそこそこに昼飯はいつものすき家でネギ玉牛丼おおも、いや、並!と声高らかに宣言しては、夕方になってハラヘッタハラヘッタと騒ぎ散らして生きているのが大抵の流れである。

 

 

 

そのむかし!富士丸を夜中0時に富士丸ラーメンを喰らい!!11時に野猿で大ラーメンヤサイマシを食って撃沈し隣に座った我が老師に麺パスした悪い記憶が!!

 

 

 

 

 

そのむかし!なみのり麺増しヤサイスクナメコールをして全くヤサイ少なめじゃなかったあの頃の記憶が!!

 

 

 

俺のチキンハートをホークソウルに鍛え上げることを拒んでいるのである。

 

 

 

 

 

 

だからこそ

髑髏麺増しこそはヤサイを抜いてネギをぶっかけて食うのがジャスティスだと信じていた。

 

 

 

 

 

 

麺増しコールした瞬間に固まる助手さん。あれ、本当に怖かったな…めっちゃ客多いのに麺増しとかしてすみませんでした。

 

 

 

 

 

しかしながらそんなビクビクと怯えた心が、俺に恐怖を感じさせていた要因が、目の前に現れた時にはあれ?となったわけである。俺は100円玉と、計算ができないせいで財布に溜まった小銭を募金箱にぶち込んで着席した。

 

 

 

ご覧いただこう。

 

 

これが

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い、いや…

 

 

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こ、これは!?!?!?

 

 

 

 

 

 

どよめきを隠しきらない声が聞こえてきたりもしたが、麺量はいたって600か700くらいか。

 

 

 

 

…ヤサイないと見た目が寂しい…

 

 

これくらいならいけると確信して食い始めたが

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アアッ!!

 

 

なんかやっぱヤサイなしで混ぜてみるとこの、アブラでテカりきった麺…クソ旨そうやないか!

 

 

 

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ズルっとやれば神が降りた…野猿のこのカエシの味…ほんとに気が狂ってるよ…

 

 

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ネギを絡ませればもう完全に俺は場所を間違えて錯乱し始めた。

 

 

幻覚のように青く映る丼の淵に「ネギラーメン」と書いてあるように読めてしまう病気にかかり始めてから俺はどうやら完全に気が狂ってしまったらしい。

 

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豚はパサっていたが亀戸ライクな、というか亀戸が関内よりも野猿に近い気がするが。あれはあれでオリジナリティというべきか。

 

 

 

となりに座った女性は「我々の知る中で最も速い吸い上げ」と称し、片平恒夫巡査ばりにこう言った。

 

 

 

「最初はゆっくり写真を撮っていたんですよ。こいつまたこれ始めやがったなって。何枚取るんだよ、店の人に怒られんだろ、とかね。思ってたんですよ。え?で実際時間かかったんですか?って?

 

 

いやいや、やはりアナタ達はワカってない。彼のイキりっぷりを。」

 

 

 

「彼にラーメン二郎を教えてもらってこう言うのも何ですけど」

 

 

 

 

「丼と顔面の距離10センチ以内のほぼ犬食いでさらにあのスピード、ヤッパリ引きますよね。女として。」

 

 

 

 

俺は気づいた。ヤサイが無いとさすがに物足りねえ。

 

 

 

 

 

 

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あまりのスピード、写真から換算すれば7分程度でほぼ食ってしまったことを後悔しつつ残った麺を後生大事にBPぶっかけ完食

 

 

 

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横から豚パスを受けてそれもサクッと

 

 

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完食フィニッシュムーブ軽く会釈して退店!

 

 

 

ヤサイがない野猿の温かいやつ…ここまでサクッと食えてしまうものか…

色々後悔した。

 

 

 

とかいいつつこの後はなみのりシーズン。

 

 

 

野猿の水で締めた麺は…怖ええ…