わりかしなんでもないような土曜日を過ごし、いつものように家のリビングでくつろいでいれば人は集まり、馬鹿みたいな盛り上がりを維持したまま夜の街、ではなく住宅街に消えていく人生だった。
消えることのない光はここにあるのかもしれないな、とか思いながらも井の頭通りにはダブルデッカーバスも10トントラックも走っていなかったのである。
翌朝の目覚めは格別なものだった。
というのも無駄に早く起きることもなかったのだ。スッと眠りフッと起きてトイレに駆け込んで用を足して時計を見ればいい塩梅だ。
お寝ぼけ木村師範代に連絡をして安否確認を済ませたら、ニート脱出が決まった男から「今日は楽しみですね!」なんていつも通りの連絡がきた。
彼女かよこいつ。
店前についてみればガラガラの待ち椅子。
店内はかろうじて満席。椅子に座ってワーキャ言ってたら家元出てきてご機嫌伺い。やはり欠席率高すぎとのことだ。
そりゃあな…俺らもついたの11時半頃だったし。みんなギリギリなんだなぁ、切ねえなぁとか言ってたら結局12時台はもっと酷かったようだ。
しかしながら整理券を持っておきながらこの一杯が食えなかった人間たちほどかわいそうな方々にはご愁傷様と言わざるを得ない。
断言しよう。
もはやスープの量を気にしなくてよくなれば麺だけ大盛りも終了し大盛り解禁は当然のこと。
こ、これは!!!!!
背筋を伸ばし凛として言わざるを得ない。大当たりの一杯です!白い!なんて白さなんだ。パールホワイトとはこのことを言う。テストに出るから覚えるように。
本当に、もはや疑いようのないビジュアル。女将曰く前日のワタリガニキャリーオーバーの威力が目で見ても感じられるなんてとんでもねえ一杯だ。AJTMは隣の人からいただき補填AZMS!
レンゲでひとすくいして電撃を浴び、麺を啜って脳天がかち割れ、悪魔肉と麺を啜って私は菩提樹の下で3日後を迎えた。
ああっ!!
死ぬほどうめえッ!!!!!!
こんなにもど濃厚で隙のないがんこ食ったのめっちゃ久々だったわ…生玉子につけて食うのがもったいないくらいだった。カエシつけ麺は完全に失敗!お椀に入れたカエシを丼にブチこめばサイコーにエッジの立った一杯が完成したわ。
悪魔肉と食べる硬めの麺は最高と言わざるを得ないね!!
大満足で完食当然KKブチカマしフィニッシュムーブ女将さんにキッチンペーパー渡され顔拭いて軽く会釈して退店!!
口の中からずっと消えずに残る余韻をその後、ビールで流す幸せといったらなかったな。
楽しかった
またやろう(オフロスキー)