痩せねばなるまい
あんだけ飯食ったらそりゃあ太る。
15年近く使った体重計を未だに持っている。身体年齢みたいなものも出るようなものを買ってもらった記憶がある。
あの頃…俺はノロウイルスで激ヤセしたこともあり、俺は半年かけてしっかりと元の体重以上の体重に戻した。戻したくなかったのに、戻った。
もともと骨太な骨格、筋肉質な体型をしていたこともあり、太ってもまぁそこまで馬鹿みたく太っている感じにはならなかった。
ならなかったが…俺の身体年齢はあの頃から「40」とか出てた。マジふざけんなと思っていた。当時の彼女は年齢相応どころか「18」とか出ていて、俺はちょっとムカッと来ていたような気がする。
勝手なことだが、沖縄の弁当屋文化とタコライスによって俺の体重は減りもしなければ馬鹿みたいに太ることもなく。その後3〜4年位は安定していた。なので、体重計とも俺はおさらばだという気持ちで生きていた。
あれはいつだっただろうか…北見かどっかのホテルに泊まったときに俺は初めて「90kg」を超えているのを見てしまったのである。
それから痩せるのがとても難しくなった。一度83kgくらいまで下げたことはあったが、結局のところそれ以下に下がることはなかった。
東京に引っ越した後、俺はラーメン二郎を食いまくっていた。最初の3年間は体重も増えなかった。90を超えることはまずなく、86くらいで安定していた。しっかりと歩くようになり、足腰も自分の体重で鍛えられていた感覚すらある。
だがしかし…30を超え、前職に転職したタイミングで大失恋をした。忘れもしない2017年5月と6月で俺は60杯を超えるラーメンを食い、7月を回った頃、体重計に乗った俺に突きつけられた数字は…98キロであった。
俺はそこから、痩せるのをやめた。
しかし。このラーメン二郎全店制覇旅行を終えた瞬間、俺は103kgという未曾有の数字を見ることになる。
ショックがでかすぎた。ここから痩せなければならない。決意した。
俺は運動をしなければならない。幸い自転車はある。ジムはとっくの前にやめたが、俺には有酸素運動が合っていることはわかっていた。高校のときに痩せたきっかけは山岳部でのランニングとウォーキングだったから。
本気ダイエット開始の狼煙を上げるために俺は夜のラーメンを禁じ、そして昼はわざわざ遠くの行き先を設定するようになる。
そんなときに限って俺は腹ぐ…黒塗りの高級官僚に衝突してしまう。
ダイエットという目標を掲げた俺に対し、「ラーメン食いに行こうぜブヒブヒ」と声をかけてきた奴が提示した目的地とは…
こ、
こ、これは！？！？！？
噂に聞いていた上板橋の最強インスパの店…俺、「魂」ってつけられちゃうとどうも惹かれてしまう単純な男。
ほら…メンマとチャーシューが素敵な装いじゃないか。特製にメンマ載せた俺の思惑…それは当然「食物繊維」だ。
ズルっとやれば嗚呼…なるほど確かにBっぽさあるな。麺柔めで飲めるし節効いてて好きなブツ。
後半はほんのり甘めなところもありだが…横でつけそば食ってる人たちのを見たらそれのほうが好きそうな…
味玉ブチ割って最後まで堪能した！
完食フィニッシュムーブ軽く会釈して退店。
渋谷行って色々情報収集。
