奢ってますねぇだったらかっこいいんだが
驕ってますねえと言われたら最悪だ。
俺の歳になって「奢られてますねえ」も最悪だから。そこんとこ覚えとこう。俺は最近身に覚えがありすぎて心が痛い上にどげんかせんといかん。
どこのラーメンを食ったとかラーメン二郎全店舗制覇したとか店主に気に入られたとか言ってやたら偉そうな態度を取るのはまずいな、と思うのは結局人のフリ見てなんとやらというやつで。まあなんというか、俺もそれでイキって自己承認欲求を満たしている身としては「余計なことを書かない」のが大事だと思っている。
もう余計なこと書きまくってるじゃんってツッコミ。それ、正解です。
結局のところこのアカウントも「ただの日記」であり、コンテンツとしての価値みたいなものは見る人に委ねるものではある。SNSだから当然人に見られるものであり、俺の個人情報なんかもここで公開しているものは知られたって仕方のないことだから。
別に俺一人がラーメン屋に行ったとしても、そこまで客が増えるなんてことはあり得ないわけだ。SUSURUさんレベルになると話は違うだろうが、客が1日に1人や2人増えるなんて、客としてはどうってことないはずだけどなぁ。って思ったり。
俺個人としては、このInstagramには貴重な情報を共有してくれる(提供ではない。あくまで)先人たちも多く、大袈裟に言えば非常に勉強になると感謝している。
それに加えて以前、ストーリーで「レポ見たい店はありますか」と聞いたら色々とメッセージをいただけたことにも感謝したい。まあ、どうやっても行かなさそうなところもあったのでそれはそれで申し訳ないのですが。
その土地に強いものが多すぎると、見えなくなるものも多いなぁと思う。いまだに俺は荻窪の「トマト」と「吉田カレー」、「ビンギリ」や「丸信」ならびに「十八番」に行ってないのには理由がある。
単に"アレ"が強すぎるからだ。
そんなことを考えていた秋の昼間。イノヘッドアベニューを爆走していたら俺はなんか見たことのある看板にぶち当たった。
私はね、全然真似してくれて構わないんですよ。
こ、これは!?!?!?
某シーシャ屋オーナーが「世界で一番うまい」と公言してやまないくるまやラーメン…幼い頃は北海道にもあったが、山岡家と同程度のものとして禁忌とされ、完全にアウトオブ眼中になっていた。
おばちゃんたちのさすがに機敏・俊敏とは言えないオペレーションが炸裂している店内。
俺の目の前に現れるねぎみそラーメンとライス。チャーシューつけなきゃ入らないわけか。
ズルッとやれば嗚呼…至って普通の辛味噌ラーメンだ。麺は山岡家とかよりはツルッとしているブツ。ネギ沈めつつ食えばたちまちネギのアイデンティティが全てに優っていく。
ネギっ食いの店だなここ。
全然餃子が来ないのを察したおばちゃんが厨房に発破をかける。オーダー口横に座る俺。早くしないとラーメン食べ終わるわよお客さんと叫ぶおばちゃん。俺、スピードを下げる。畏まったままほぼラーメンを食い終えて餃子を目の前に迎える俺。
当然写真を撮る度胸も起きずに俺、何だか天気がいいなぁなんて言いながら天井を見上げてみた。
サクッと完食お会計軽く会釈して退店。
帰りは小金井公園でチルりながらキャプションを書いた。
ネトウヨおじさんたちがトランプを支持する理由がいまだにわからないし、完全に陰謀論的なことを持ち出して擁護している姿を見ると、歳はとりたくねえなって思う。
また余計なこと書いちゃった。