あるじゃん
パンツとTシャツより先に靴下履いちゃうこと。
あるよね…ある。ある。
「ハッ」とするよね。普段そんなこと絶対にしない。だいたいバスタオルで身体を拭いてさ、パンツを履いてTシャツを着てから一度椅子に座ってアーーーーーーーー、と声を出して安心する瞬間。あるよね。
あるんだけど。
なんか安心しきって、バスタオルをそのまま洗濯機に投げ入れ、脱ぎ捨てた服も全部洗濯機に入れてだ。
ケツが湿ってないことをわざわざ確認して椅子に座ってYouTubeでかわいい猫ちゃん(メタファーではない)を眺め始めたら、いつの間にか目の前に靴下があったら。履くよね。
履かない?
夜になって冷える季節がやってきてだ。俺はドン・キホーテで買った厚手でかつゆるゆるの靴下を履いて温かい状態でお布団にダイブする準備を整えようとしていたらだ。
座ってるもんだからパンツなんか履けない。履きにくい。面倒だ。
そうなると次の選択肢はTシャツだ。Tシャツを着てしまう。なんかそこでホッとして一回立ち上がり、俺はそのままパンツのことを忘れてドライヤーのスイッチをオンにする。爽やかな風が流れ、俺の開放感はマックスに至り、3分後、俺は歯ブラシを加えたまま又椅子にどかっと座り込むのだ。
いやぁ…参ったな。マジで。
とか言いながらとりあえずパンツを履かないでそのままパジャマ代わりの家着ズボンに足を通してしまうのである。
という開放感を得るのが夜だったりするわけだが、俺はごく自然にくるぶしソックスを履いていた。
それは夜の渋谷にてDJをするためだったわけで、まだ夜の風も少し涼しいくらいの頃。
俺は井の頭線に乗る前に、しっかりとパンツを履くことを忘れなかった。もうエアリズムのパンツは俺の心を掴んで離さない。
そうしてたどり着いた夜の渋谷。もうすっかり人も戻った道玄坂。
俺の注文よりも先にポンポンと外に出ていくUberの注文を眺めながら、厨房で奮闘する中東の青年の姿を俺は見つめていたのである。
こ、
こ、これは!?!?!?
ここまで来ればワンタンっ食いの魂が爆発するさらに前夜となったと言えよう。俺はやっぱりここのブツが大好きだからね。
ズルっとやれば嗚呼…揚げネギ香るこのクラシックな…いや、結構アブラギッシュよね。
俺、この一口を食いたいがために渋谷でDJすると言っても過言ではないんだ。
麺が太いのも嬉しいのだ。東京のクラシックってやっぱ麺太めの店が好きだなぁ。二郎にしたってそうだ。
やっぱワンタンは肉厚に限る。三鷹の某店のも好きだがこのサービス精神よ。肉ってお金かかるよね。
最後にチャーシューへ胡椒ぶっかけて堪能した。
サクッと完食お会計軽く会釈して退店。
その後はDJをして楽しんだ。
みんな気軽に来てくださって構いませんよ。あんまりよくわからない曲ばっかりかけることになりますが。
そのうち金髪のおじさんもDJしに来てくれます。
パンツはちゃんと履いて行きます。