山ちゃんラーメン 『味噌ニンニクチャーシュー ライス』
人は、戦いを好む。
戦うことではなく、戦う人に想いをのせて応援している人もいる。
俺もその一人だ。たまには語らせていただこうと思う。
皆様ご存知かと思いますが、私はフットボールが好きです。
アメリカンフットボールではなく、あくまでフットボールです。サッカーなんて言い方はしません。フットボール、もしくはカルチョが好きなのです。
今年は異様なほどにその熱を掻き立てられました。そのうち一つはYouTubeチャンネル『プレミアリーグ・トークショー』です。
リバプール一筋18年の英語堪能なおじさんと圧倒的なほどの知識で急にハイテンションスイッチが入るキャンプ好きのおじさん二人(多分二人とも俺とそんなに歳が離れてない)が、プレミアリーグの小ネタの紹介、海外テレビの放送の翻訳、生実況(映像はおじさん二人)に完全に惚れてしまったのです。
特にキャンプ好きおじさんのアラン・シアラーをはじめとした味のある選手について語る時とテンション、そして二人して異常なまでにダビド・ルイスをいじるクセの強さ…私は完全に虜となりました。
もう一つは…41歳にして急にフットボール熱を上げ始めた頑固シーシャオヤジのせいです。
このオヤジは本当に急に熱を上げ始めました。私がたまに店に行くと急にリバプールの話をし始め、選手の名前もポンポン出てくるようになり、逆にその世代を盛り上げた時代の話になると「わかんね」と言い始める始末。我々客はその変貌ぶりに驚きを隠せず、挙げ句の果てには「営業後に試合を見よう」などというから私はわざわざ深夜0時前に自転車を漕いで店まで向かったのです。
腹が減っては戦は出来ぬ。
当然のことだ。
予定していたかの如く井の頭通りではなく青梅街道に出るロードバイク。降っている小雨なんぞ味噌に振りかけるスパイスにしかならんのは言わずもがな。
某金髪マッチョに勧められては「俺には味噌っ子があるから…」とか言ってたが
本物の味噌っ子から
「ヤマちゃんは美味い」と言われて行かないのはやっぱ間違っていたなと。
こ、
こ、これは!?!?!?
初めて見た時から惚れていたブツが目の前に。
ニンニクが素敵な量だ。もはやニンニクのためにあるラーメンかもしれない。
そう思っていた時期が 俺にもありました。
ズルッとやってみれば鳴呼…イメージとしては麺が太かったのだが、まさかの細め柔めのブツ。おおおデカルチャー…これは新感覚だった。極めてオーソドックスな味わいだ。
七味の合う味噌ラーメン…なんだか故郷を思い出すようにも思える。
そしてこのチャーシューよ。めちゃくちゃトロけて美味えのな。これはライス必須のブツ。
味噌っ子も二郎もなけりゃ確実にファーストチョイスだった。運命の悪戯か、青梅街道…魔の大通りだわ。
ただし0時までの営業はマジで心強い。
サクッと完食軽く会釈して退店。
その数週間後、マジでボロボロにされると思ってなかった俺たちは…まだ優勝すると思ってるけどな!
語っちまった。たまには…たまにはね。