フロムムサシノ

エクストリームラーメン専門家。ラーメンブログ史上最強の駄文による記録。

ラーメン二郎 札幌店 『普通のラーメン』

 

 

 

 

 

 

 

寄り道の多い人生だ

 

 

 

 

道草を食うことこそが俺の悦びとなっていることは否定できない。

 

 

 

 

 

 

 

思えば、立ちはだかるいろいろなものを真正面から見ることがなかったような気がする。流行は基本的に疑うし、流行よりも先にそのコンテンツを知っていればドヤ顔をする。ようは生まれついてのひねくれ者、根っからの斜め向きな男なわけであり、煮干しが流行っても清湯が流行っても見向きもしない。エクストリームこそ我が人生であり、エクストリームアイロニングが流行った頃は…流石にアメリカ大陸のやつらには勝てねえな、と思って友人のショーンの活躍を見守っていた。

 


ことにInstagramにおいても実際、一番のキラーコンテンツである焼肉にこだわることはないし、女の子のオッパイの画像で人を引きつけるようなこともしない。私にはオッパイ(自身のオッパイはおそらくB95くらい)はないし、なんせ…焼肉を食うような金もない。
そういう人間なのである。

 

 

そういう人間なのである、と思って自分に免罪符を与えることにより、なんだか少し落ち着きを得たような気がした。

昔はそんな自分が嫌で嫌でしょうがなかった。嫌で嫌でしょうがなかった、と思っているのにも関わらず、自分自身の生き方にも嘘がつけない己がいた。いや、いる。


そうだからこそ、寄り道の多い人生も許すことにした。


思えばコロナかもしれないコロナかもしれないと騒いでいたのももはや4ヶ月も前の話であり、一瞬復職したかと思えばマジで精神的にすり減ることがあり、俺は病床(自宅)に戻った。抑うつですね、と言われて本当に凹んだ時期もあった。俺の好きな店は皆自粛をキメ、行き場のなくなったストレスを自宅でのラーメンで解消した。自宅での療養も飽きた頃に緊急事態宣言が解除され、俺は家での生活に終止符を打とうと思っていたが、そうもいかなくなった。


俺を助けてくれるのは結局のところ、外での生活なんだな、と思わされる様になった。

向き合う相手は内側で、それもまた、外に出していくことこそが唯一の快楽なのだろうと。

 

それと同時に。自分自身がどう生きるべきか、ということもずっと考えている。今後については資格でも取ろうかな、と簡単に思っていたが、一旦それも保留だ。自分が何をしたいのか、何が出来るのか、どうすれば余裕を持って生活をできるのかをしっかりと考えていきたい。

 


思えば、このコロナ禍は生き方について考える機会をひたすら与えられる試練だったような気がする。コロナによって人々は死の恐怖に直面した。また、人のストレスが人にストレスを与え、それが死につながるような事件も多発した。俺はそのたびにずっしりとした心の重みを感じ取っていった。

 


自分自身を自由に捉えることによって、人の思想にケチをつけることも減った。公人と私人の違いについても考えた。やっぱりあいつはもっと働けと思う。1日2時間しか働かねえでバカみたいな額のボーナスもらいやがって。お前のストレスはどうせ利権関連のプレッシャーだろうが。

 

 

 

 

などと考えながら俺、札幌駅を降りて大通りまで歩いているつもりだった。
もしかしたら桑園で降りたほうが早くね?札幌駅、マジで密だし。

 

 

 

 


とか思いながら桑園から南下しているかと思えば、ちゃっかり東の方面に歩いており、大原簿記情報ビジネス専門学校の下の黄色い看板の店に追突してしまう。


西9丁目の黄色い看板に追突したかった俺に対し、心に巣食う悪鬼が提示した示談の条件とは…

 


道草を食え、ということだった。

 

 

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こ、
こ、これは!?!?!?

 


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普通のラーメン…俺の押した「普通のラーメン」という食券の意味がよくわからずにまぁとりあえずと思って押したが…普通のラーメンサイズじゃねえだろこれは。

 

 


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普通のラーメンの大盛りだ。

 

 


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ズルっとやれば嗚呼…焦げてない。俺が引き当てがちなあの焦げっぽさが一切ない。勝った!普通にうめえ!

 

 

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やっぱ札幌はこの麺が独特だよなー、中華麺っつうかうどんっぽい。いい感じに乳化したスープはバランス型、とでも言えるようなもの。ブタも立派で十分に満足のいくブツだ。

 

 

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最後は胡椒ぶっかけて食べたが、ボソボソな肉片のようなものを目視できるこの感じ…

 

 

 

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なんだかひばりヶ丘を思い出して切なくなった。帰りたい。

 

 

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サクッと完食フィニッシュムーブ軽く会釈して退店。

 

 

嗚呼、なんか満足したな、と思ったのもつかの間。
俺はやはり呼ばれた…ヤツが呼んでいたのである…

 

続く。