年に数回、脳を起こす作業が必要になる
毒を喰らう
そう、表現すればいいだろうか。
コロナ禍の頃には何か吸収したモノも吸われていくような感じがあった。
自分の人生において何が重要か。いつもそんなことを考えている。いちいち自分の中で消費されていくものについて見つめてしまう。
思えば、カロリーは異常なほど摂取してきた。
燃料として必要なカロリー。詳しいことはよくわからんし、知る由もない。ダイエットとか言いながら、そんなことに本気で取り組んだことはない。本気で痩せたい、と思った瞬間はあっても、「そんなことよりもビジネスだ」とか言いながらラーメンを食っている。「背中…大きいね」とか言ってくれる女の子が出てくることを祈っているだけだ。俺はニンニク臭さだけを身体から取り除かねばならないなと思っている。こういうことを書くと「ダイエットは云々」というコメントも飛んできそうだが、俺にそんなものは必要ない。ネガティブなコメントがきたら1発でブロックする。
まあFUGAZIのライブ映像を見ていると、またそういう想いに駆られたりするんだが。
とはいえ、身体のメンテナンスは必要だ。ステイホーム、などと言いながらも自転車を漕ぎ、ウォーキングをしていた日々だったが、整体。これは絶対に必要になってくる。家に閉じこもり、動かない筋肉が出てくるとどうしても強張りが出る。自分ではどうしようもないところが出てくる。背中を押してもらいたい時は、渋谷のゴッドハンドのところに行く。
恐ろしいほど的確に、硬いところに肘を当ててくる。あれはどうやったって逃れられない痛みだ。散々悲鳴を上げたのち、二足歩行の動物としてとアイデンティティを取り戻す。
時を同じくして俺は、精神の健全性を取り戻すべく、喰らうモノがある。
それは、酒ではない。もうすでに俺の人生に酒は「必須」ではなくなった。なぜか必要がなくなった。美味いものだけを味わえば良い。
ただ、心のエンジンオイルがどうしても足りなくなり、歪む。精神が歪む。歯車が軋む。満足した、と思っても何か、心の臓を動かすための潤滑油が足りてない瞬間を感じ取ってしまう。
そこで注ぎ込むのは…俺にとって大切な大切な、「刃牙」という成分だったりするのである。
こ、
こ、これは!?!?!?
思い返せば通院の時に食ったブツだ…
Aという男が当時を物語る。
「とある界隈ではこれワクチンだった説が出てきている。
え?本当かって?そりゃあ"タレ多め"って言ってみればわかることですよ」
俺は迷わずに言った。「エンジンオイル多めで」と。
天地返してみれば嗚呼…確かに。初速から時速270kmを叩き出すには矢張り身体を液体に、そして限りなく気体に近づける必要がある。
麺の肌が「鬼」のような顔つきに見えた。
ズルッとやれば嗚呼…地の果てへ広がる馳走がまだまだ先まで見える。
持ち味を活かせッッ!!などと言ってる暇があれば血の如き油と酢酸をブチ撒けろッッ!!
俺は矢張りこれしか知らなくていい。Instagram界で猛威を振るう肉、魚、グラビアアイドルの勢いに、俺は敢えてラーメンをブチ撒き続けることを誓う。
美味いものといえばこれしか知らないもんでな。
ハイイイイイイッッッ!!
サクッと完食お会計かつ軽く会釈して退店。
雨に降られ、体調と精神の不調に悩まされつつも俺はこれでいい。
ふるえるぞハート!燃え尽きるほどヒート!!
違うだろ