やっぱりトレンドってやつには興味がなく
自分の信じたものを、狭い世界に身を置いて安心することを優先している。
そういう感じである。ラヲタ連中から「もっといろんなものを食え」とは言われるが、実際のところこの店のバリエーション豊かなラーメンのおかげでそれも満足、といった感じだ。
探究心がないと言えばないのかもしれない。
多分、ない。毎日日記を書きたいだけな感じもある。
週末は忙しい。予定を立てるのも最近は億劫だが、毎週毎週東京から出る予定が立っているのも最近はたいへんである。ちなみに今は京都帰りだが、来週はまた沖縄に行く。
だいぶ心が離れつつある。がんこラーメンから。俺の中でそれは間違いなく、一時期からやたらカツオと煮干しが目立ち始めたのはぶっちゃけどーなんだと。
アーティストの探究心のなせる技みたいなものを我々はいつも求めていて。淡い期待で済めばいいものの、あのジジイ(敬称)は毎回毎回檄文をブログにしたためているせいで毎晩毎晩ドキドキしてしまうのもいい加減心臓に悪い。
だがある意味、もはやこの店の毎回お決まりなパターンも慣れてしまった。
今シーズン1回目の味噌を見送った時も、もはや「シーズン1回目の味噌は失敗の可能性が高い」というのが頭の中に入っていた。なので某ケンとサクッと諦めた。
案の定ブログで「ガツンと味噌がきませんでした!俺の味噌じゃない…%」などと書いており、しめしめと思った人間は我々だけではなかったはず。
そんなわけでだ。2回目の味噌を虎視眈々と狙っていた俺の元にボールが飛んできたのは先週の日曜。
11時過ぎに店前へ着いてみれば40超え。並びすぎだろ…と思ってたらどうやらSUSURUキッズが押しかけてきていたらしい。ラヲタから教本として渡された2002年の大崎本をじっくり読みながら待っていれば意外と2時間かからず入店。
太郎も花子もいなかったが、俺は何度かティッシュで太郎と花子を潰したことがある。
ハイパー悪魔肉煮込みタイムを目の前でアレしながら、カツオ臭をかき消す味噌を期待していたのである。
こ
こ、これは!?!?!?
ラーメンの上に茹で野菜、そしてその上に悪魔肉。どう見ても何郎系のラーメンみたいな感じがするがまあブレの範疇。
その上、丼も変わったからよりそれっぽい感じに。
一口ズルっとやれば嗚呼…がんこの味噌だ…。美味いけどガツンと来ねえ。
茹で野菜の蛇足感、足の引っ張り感が残念な感じがあった。
底からかき混ぜてみりゃまだ海亀の内臓が残っていたのが入っていた。これうめえんだよなー、去年も食ったがやっぱ内臓がうまい。
それ以外の旨味の要素がよくわかんねえ、と思いながら食ってたら家元と目が合い「味噌いるか」と。
たっぷりブチ込まれた味噌を見つめ、これで俺は幸せになれる、と感じた。見た目の悪さ、とか言うな。
それでこそご飯を持ち込んだ甲斐があるものよ。
がんこで味噌を食う意味…俺はこのチューニングのラーメンを食うことに意義を感じている気がする。
スペシャルな具材云々ではなくこのクッソニンニクくさい味噌がやっぱ俺好みなんだろう。ただし茹で野菜おめーは…
女将に「札幌帰ったのか」などと聞かれてインフルエンザ報告などをすれば俺、家元より女将に会いに行ってる気もするなぁとも思わされるものよ。
サクッと完食当然#完飲制倶楽部 ブチカマしフィニッシュムーブ深々と会釈して退店。
賛否両論あるけど俺、家元の味噌は好きですよ。いつもの下品スペシャルより圧倒的に食いたい気分にさせてくれる。
また来年