終わったと思うなよ。
今回もインフルエンザの話だ。お前らよく聞け。よく読め。
どうせだから正確な体験を記しておこう。だってこれを書いている瞬間は病院で診断書をもらうべく待合室でどっさり座っているわけだから。
病院ってコミュニティだなぁと思わされる瞬間が多々ある。この話は近いうちに別項でだ。
本当にどこからもらってきたのかよくわからない。知らぬうちに毒牙にかかった、と言う他ない。流行り始めている、とは聞いたものの、私は割と流行の最先端で、なんかまあこういうときばかり俗世から乖離できない運命というのは矢張り業のようなものだな、と勝手に納得してしまう。
咳が出始めたのは宇ち多゛→としおかを経て昼寝を堪能した直後だった。
以前からこの日はうちのアパート連中と鍋をする約束であったが、起きた瞬間に若干やばい予感はしていた。極力、タオルで口を抑えつつ、すべての調理を済ませた私。いりこだし鍋のようなものをこしらえ腹ペコ若者三人に食わせ、〆のラーメンまで。
この体調不良がインフルエンザで排ウィルスをするというのなら、こんだけ湿度のある食べ物であれば問題ないと思っていた。インフル疑惑やインフル明けの人と飲み会をするならもしかすると鍋がおすすめかもしれませんが、私は責任を取りません。
ついでに水蒸気を出すシーシャ。無意識下で遂行される私の計画は完璧だった。2台のシーシャを吸う段階で「インフルだったらまずいからホースを変えよう」などと言って警戒していたのが見事に的中した。
だが、俺の吸っているフレーバーはいつものダブルアップルで、ただ単に「不味いから吸いたくない」という連中の意向も甲斐見えたんだ。嗚呼。
悲しいって言うな。俺もアレに若干飽きてきているんだ。
翌朝は多少咳が出ていたものの、36.8℃を確認。体調が悪けりゃ軽く山に登れ、と言うのはうちのオヤジの方針だし、久々の高尾でもなんちゃなかった。私は山頂でビールまで飲んだ。温泉にがっつりつかっては、サウナを堪能するコロ助を尻目に先に上がってゆっくりしようと思っていた。
しかしだ。
血圧を測り、1階の仮眠室で横になった瞬間から起き上がれなくなった。
とうとうきたのか、と言う気分になりつつあった。なんだかんだ1時間も寝てしまって、体調悪い、なんて言いながら電車に乗ってみたらコロ助に「マジで顔色が悪い」などと言われて内心めちゃくちゃどきっとした。帰宅して荷物を置き、熱でも測ろうかしらんと思ってみれば37.8。
終わった。
鍋メンバーに連絡すれば全員から優しい差し入れだ。とある茶髪髭メガネの差し入れはなぜかルル2本。優しーなー、なんて思ってたら袋の底に氷結グレフルロング缶が横たわっており、私は奴にだけはウイルスを移しておくべきだったと思う。
具体的な症状は咳、高熱、激しい腕の筋肉痛、下痢。後からやってきたのは猛烈な頭痛と腰痛だ。これらは寝すぎのために悪くなったのかもしれない。
極め付けは病院で薬をもらって飲んだ直後の睡眠中に起こる咳だか内臓の痙攣だかわからない震えだ。アレはマジで死ぬかと思った。本当に死を覚悟するような瞬間が多々あった。
インフルエンザについてはマジでなめないでほしい。多分拗らせたらころっと死ぬ。SNSでよく流れてくるような話はあまり大袈裟ではないと思う。
俺は友人ニシムラと昨年最後の味噌っ子をキメようと思っていたのに、少し寝て起きてみればさらに熱は上がった日のことを毎日のように思い出した。
営業日が待ち遠しかった。掴めそうなチャンスを俺、逃すわけにはいかなかったのである。たとえそれがライス・ちゃーしゅー飯切れだとしてもだ。
こ、
こ、これは!?!?!?
待ち遠しかったぜ…お前に会いたかったよ、偉大なる坦々麺。
赤みよりも鮮やかなオレンジって感じで最高な油層だ。
麺引っ張り出してズルッとやれば嗚呼…美味すぎる…完全に信頼たる、裏切りも一切ないブツ。チューニングとしちゃ若干ゴマ強めな感じのような。
痺れ云々よりも坦々麺の基本みたいなものが完璧に守られている気がする。最初の印象は違ったが、これは俺の方が変化している可能性のほうが高い。
おネギぶっ込んでもスープはブレず。嬉しいブツである。
後半は辛さと旨味のブースト。
最後はお酢ぶっかけ、さらには教えられたままの仕草に酔って味玉ブチ割り気持ちもブチ上がりだ。
大満足完食フィニッシュムーブ深々と会釈して退店。
年末の不運を労ってもらった気分になれた。本当にいつもありがとうございます。
そういやユニフォームがRAIFさんになってましたね。いいなぁ。
今年もたぶん最多訪問に近くなること間違いなし