仕事を納めた。
納まった。うまい具合にだ。
終わりよければ全て良し。俺は正月の餅が買えるような気分になることができた。とかいう文章もすっかり見るのも嫌なくらい、今は年明けだ。
毎年のように半ドンで納会を済ませ、寿司をつまみ茶を飲みつつ俺は立石に向かった。
当然のように遅れてきた遠藤という男に説教をし、私はいつも以上に異常にな並びを形成する我々のディズニーランドへ接続した。
15時台に差し掛かろうとしているタイミングで入店し、平日しか堪能できないおかずも食べつついちいちリアクションの大きい遠藤という男をなだめながら食っていたところ、我々の前に並んでいた人間が実は大学の(隣の)サークルの先輩であったという事実に、その先輩が退店する瞬間に気付かされ、その日一番大きいリアクションをしてしまったために今年最後の宇ち入りも怒られて終わる、という憂き目にあった。
アレなことに、酔っ払っていたコロ助が一番のおイタをし、「ちゃんと叱っとけよ」という私へのお叱りまでいただいてしまった。私は反省した。こいつはいつも1人で5.5報告をしてくるが、3でも毎回充分に酔っ払っているはずだ。
我々はフェイク5.5を断罪する!来年は検証委員会を立ち上げていくこと、ならびに非常に無駄な時間を過ごしていくことをここに宣言する。
そんな夕刻を過ごしていると…心がムラムラきてしまった。
よく考えれば昨年の仕事納め後も俺、ここに足を運んでいた気がする。
山の手から西武池袋線に乗り換え、17時を回ったころに到着すれば並びもまだなんてことなかったファスロは逃したもののの、ラーメンを待つためにかかる時間もある程度で済んだことに感謝したい。
久々にお会いした国宝の笑顔。俺はこの顔を見ることなく年越しをするつもりだったのだろうか。
こ、
こ、これは!?!?!?
思えば半年も空いてしまっていたのか。忙しい日々だった、というのは言い訳でしかないな。
高く積み上げられたクタの斜塔…門松設置にゃまだ早い!といった感じではあったがまあブレの範疇。
尋常ならざるニンニクの量!食っても食っても減らないヤサイ!!
これがヒバリーヒルズのtegrityってやつかよ。
麺引っ張り出してズルッとやれば嗚呼…美味すぎる…ど濃厚な甘じょっぱ汁、硬めの麺…たまらなさすぎないかマジで。
ニンニク混ぜれば蜜の味。
一味ぶっかけりゃ文字通り最高のスパイス。
ブタもフワトロでこの世のものとは思えねえ。唯一無二とはこのブタのためにある言葉である。
サクッと完食フィニッシュムーブ軽く会釈して退店。
ニンニクの香りを反芻しながらバスに乗り帰宅。お父さんお母さんたちからの無言の圧力とお子様からの目線を気にしながらも、俺は年の瀬に向けて気持ちを大きくしていった。
来年に向けて早寝早起きを、と思っていた俺は、まだ幸せだったのである。