出来上がってしまった気持ちをしまうのは大変で。
それがしかも大チャンスという状況に至ってしまったら本望で。
ウキウキそわそわしていたのももう1週間も前の話だ。あの頃の熱量がいまだに心の奥底に残っている。だからこそ今日のこの今の瞬間も無理に外出せず、10時の時点で並び60とかいう状況に足を運ばなくて済んだと思う。
冷静になった。でもこの時ばかりは冷静ではなかった。
ご覧いただきましょう。Please welcome,髭軍団!
ワー。というのは私だけで、どう考えても怪しいグラサン髭の大男に、モヒカン、肌艶の良い十代の青年が並んでくれば、怪しい""何か""の列はより一層ダークサイドな雰囲気を呈してくる。おまけに筆者とモヒカンが口汚く罵り合うのである。条件は揃ったようなものだ。
そうこう言いながらサクッと2回目の入店をキメ、100並盛りツケダマでと宣言すれば、解けることのない魔法がかかったような気分になった。
連食とか一年くらいぶりな気がするよ。
こ、これは!?!?!?
俺にとってはすっかり優先度の下がってしまったアルゼンチン赤海老だが、こうも香ばしい香りを漂わせると、閉店間際も悪くないもんだな、などと思ったりもする。
ズルッとやれば嗚呼…ヤバすぎる。美味い云々よりもエビとアンモニア臭が最早下品すぎる。極まったブツここにありだ…これは持て余すブツだぞ…
完全にエビ汁だ。
カエシ足してようやく我に帰る。これはヤバいブツだぞ。
生玉子お椀にカエシ入れてズズッとやれば嗚呼…俺お醤油飲みに行っているんだなと自覚。
激しすぎるぜ…エビの破片も矢鱈と多かった。潰しの激しさを感じたぜ。
サクッと完食フィニッシュムーブ深々と会釈して退店。
肌艶の良い青年とジャイアンみたいな服を着たモヒカンは初がんこを楽しんでいた。
全部飲んじゃったとか言ってアレしてた。
いいことだな。若いって素晴らしい。
最高にがんこ臭い体を引きずりながら帰って寝た。
至高のお昼寝ブチカマした。