週末が俺に微笑む
そんなことを妄想しながら
私は仕事をこなしていた。妙にひっかかる想いを抱きながら。
どうも「緩いフレックス制」みたいなものが導入され、9時でも10時でもいいからまあなんとなく19時に帰る、みたいな慣習が出来上がりつつあるにもかかわらず、私以外の勤勉なスタッフの皆様は大抵9時頃に来て19時に帰っている。そこまでするなら18時に帰りなさい、というのが先天性労働者ではないヒッピー、ヒッピーの如き人生を過ごしている私だが、さすがに10時出勤をしていると仕事のペースが合わなくなってきたので、私も9時出勤でほぼ固定することにした。
多分これで業務効率が上がることだろう。
こんなことを書いた翌日、私は至極平静を装い9時40分くらいに出勤した。
退勤時間がわたしに微笑む。多分19時帰りでほぼ固定される。終身雇用は己の権利として勝ち取れ、制度も勝ち取れ、スカムは芸になってはならない、芸にならない。
スカムを超えた丁寧な二郎というところがなんなのか。我思う、二郎はスカムの領域を完全に脱した。
わたしは微笑みたかったのだ。
微笑みデブは微笑みデブのまま気が狂う。日本人の半分は微笑みデブとなり半分はハートマン軍曹になり得る。わたしは退勤と共にクライマックスを迎え、ハートマン軍曹を撃ち殺すシーンをここ、川崎で迎えた。
鉄砲玉にならんとして走ってたどり着いた弾倉…なんとスロットが空いていたのだ。ラッキー!
いかにも業界人っぽい方が店主と話していた内容が非常に二郎を美味しくするような話だった。俺は心を期待で膨らませながら微笑んでいた。
こ、
こ、これは!?!?!?
久々に来てみてやっぱり俺は思った。
俺の気持ちを整えるためにはこういう二郎が必要だったのだ。
天地返してズルッとやれば嗚呼!飲める細麺だ…美味すぎるだろ…油膜張った優しい非乳化スープ…俺は健康を取り戻した気がした。
見てくださいよこの麺。美しすぎるでしょうに。
マリオブラザーズよろしく赤と緑の辛いのぶっかけつつ油分全部さらいながら麺すすれば嗚呼…俺男盛り食いてえよ…
優しさに かまけて食いたい 男盛り
サクッと完食当然スープがっつり飲んでフィニッシュムーブ軽く会釈して退店。
帰りにアホなラヲタから「蒲田連食お疲れ様です」などと煽られてみたが、食っとけばよかったな。
まだ蒲田行ってねえもん。
とか言いながらもう川崎食いてえ。そしてもっと上野毛…
二郎が…二郎が食いとうございます。