渋谷
好きな街の一つである。
とは言ってもそれは「昼間」に限定される上に、センター街、宇田川町が好きなだけであって、実はそんなに渋谷フリークでもなく、渋谷系でもなく、Bボーイであるわけでもないがなんだかその街並みは好きだ。
多分ビルがそんなにでかくないせいだろう。ビルがデカいから池袋は嫌いである。
そんな渋谷で1年半ほど働いていた。思っていたほど俺はその土地でラーメンも食わなかった。
ちょうど富士丸にドンハマりした時期だ。はやしは食ったことがあった。喜楽もあった。ぬかじは去年か。どうとんぼりは行ったことないし、なんというか思入れが本当にないのだ。
食に関するこだわりを渋谷で覚えたことがなく、あるとすれば初期ミッケラーくらいか。こないだ食った凛も美味かったが、結局は何かのついでになるくらいの思い入れになってしまうだろう。
俺はこの週末、渋谷に行くべく思考を巡らせてみた。
たどり着いた先は明らかにクアトロから遠い場所だったが、歩き慣れた道を歩いてみればわたしはすぐに、あの頃の軽やかな足取り、まだ東京にウキウキしていた頃の気持ちを取り戻したのである。
こ、これは!?!?!?
入店した瞬間に店内が臭すぎてちょっと滅入った。こんな感じだったか!?奥さんは!?などと思いながらもラーメンに対峙してみればなんだかやっぱり懐かしいブツ。
一口食ってみれば…あ?…いや、なんか悪くねえな。こんな感じだったっけな…ふつうにおいしいラーメンじゃねえか。麺はかなり硬めだがまあブレの範疇だし俺、こういうのむしろ好き。
ブタは完全に沖縄の三枚肉を思わせるようなブツ。
うーむ。バラのアブラっぽいスープだ。などと妄言を申しており。
卓上調味料の豊富さは嬉しい奴だ。魚粉と辛いのぶっかけて堪能した!
サクッと汗だくで完食フィニッシュムーブ軽く会釈して退店。
とはいえ渋谷の選択肢が増えたな、という感じにはならなかった。第一優先事項は矢張りメグジ、次点で凛といったところか。
思い出も香りも 何もかも薄れろ
クアトロまで歩いてMO'SOME TONEBENDERの1年ぶりのライブ鑑賞。非常に楽しかった。
地獄の週末の開始であった。