最近二郎食ってないんじゃないですか。
言われる前に気づいてた。
大丈夫。知ってたよ。
このままやめられたらって思ってた。俺の人生からラーメン二郎がフェードアウトし、ダイエットにも成功、そして俺は素敵なお兄さんになってキャリアウーマンと結婚し、主夫として一生尻にしかれた人生を送ると思っていた。
当然ながら夫婦別姓選択を肯定し、子どもの命名権は奥さんに譲る。俺の洗濯物は家族と別にする。犬の散歩は朝夜2回だ。だが一匹はパグにさせてくれ。
そして休日に昼寝をするような人生は俺には合わないんだ。土曜は旅サラダを見て家を出る。日曜はサンモニを見て外に出る。そして笑点の時間に帰ってくる。だから俺はおとなしくしていることなどできないのである。
というわけだ。久方ぶりの京王相模原線乗車であった。
到着してみれば休み相応の並びだ…50とかいなくてよかった。ドキドキしながら食券機前に立てば、この内陸の、小川一本流れる野猿街道沿いで俺は生玉子の海に溺れる覚悟をしたのだ。
おとなしく座って待ってつけ麺の盛り付け見てりゃ…いや、明らかにあれ多くねえか
こ、
こ、
こ、これは、、、!?!?!?!?
泡立つ卵液は波打ち際を思い起こさせるブツ。
麺ズルッとやれば一昨年よりも若干薄めだ…なんの躊躇もなくつけ汁を無視して啜ってしまった。
ネギと野菜乗っけて食えば嗚呼…どっからどう食っても野猿だ。マジで野猿だわ。ショッペー、、、つけなくてもこれだぜ??参ったなこれ。
などと言いながらコンニチワーしたブタ…ついでにたまごの海を泳ぎに来たイルカさん…で、でかすぎだろこれ!どこの部位だ、全く。
やれやれ参ったな。
夏の始まりと終わり 躊躇もなく挟まれて
削ぎ出した感情よ 無言の使者肩叩く
投げ出した群青は 目の前に広がった
気持ちは高まるが
なぜ僕一人だけが悲しいの
などと歌いつつもつけ汁に麺つけて食えば十分に堪能できるブツ。
完全多すぎすり鉢級の麺に恐れおののきながらもなんとか終わりが見えた…最後の最後にラスボスであるブタさん…
やっぱ舐めてました…参りましたわ。
当然腹パン完食フィニッシュムーブ軽く会釈して退店。
日曜昼から1人で飯食いに行っちゃ世話ねえわなと。
そう思いながら見た笑点重大発表の瞬間。
俺は勇気をもらった。
ありがとう白いおじさん。
急げ 海へ oceanへ