一条流がんこラーメン総本家 『上品五番アブラ多めサイパン大盛り』
「時間通りじゃなかったじゃないっすか」
何を言っているのかさっぱりだった。
そもそもの話だ。いつものデカブツくんに昨日の夜の時点で架電していた。がんこ行くぞ。当然行く気満々ですけど今アホみたいに酒を呑んでいるんで起きれなかったらごめんなさいと。しっかり予防線はりやがったなと。
私は9時半にジムに到着してストレッチを始めた。つもりだった。目が覚めてみれば9時半ジャストであり、朝から身体動かすとかマジで終わってるだろfuckマジ無理とか言いながらも一応顔だけ洗って歯磨いて寝癖そのままでジムに行った。
テキトーにストレッチをしていれば通称「ポケ・モン太」がツイッターで「どこの二郎行こうかな」とかほざいてたので「お前いっつも俺にラーメン連れてけとか言いながらそれはねえだろ12時半ヨツサン集合」とだけ送って下半身をいじめ抜いた。
やってらんねえ、バイク3キロ漕いだらやめよ、とか思ってたら俺は新たなるライフハック「ナンプレやりながらバイク」を開発したことでそれの4倍、12キロを漕ぎ切ったつもりが問題が解き切れず13キロまで延長ブチかました。
急いで風呂に入ろうとしたら某シーシャ屋店員が更衣室で優雅な朝風呂を堪能した直後であった。
私がシャワーに入って上がったらまだヤツは髭の手入れなどをしており、「ジムのシャワーとサウナは最高や」と、いつも通りクールな三重弁で呟いていた。
12時。ジムを出てみれば駅前にギラティナがいたのでレイドブチかまし電車に乗ってみれば到着時刻は12時40分過ぎであったのである。
ポケ・モン太は優しかったから何も言わなかった。何も言わなかった。俺たちが談笑している間に某ロック先輩は退店していたらしい。
手練れが多い日は回転が早い。
当然ポケ・モン太は「どう注文したらいいんすか」とかビビり散らしてたので「家元に「初めてです」と伝えるアトラクションを経験しないで何ががんこラーメンじゃ」としかり散らし別々で入店。
最近の家元を喜ばせる一言、それは「上品五番」である。
こ、こ、
これは!?!?!?
そしてその上品の上品な味わいをぶち壊しハードコアラーメンに変化させる技…それは「アブラ多め」である。
油脂層がこんなにもそそるラーメンは目黒二郎以外には考えられんわな。
一口ズズっとやって完全に昇天。麺持ち上げてズルッとやれば帰ってきたヨッパライ状態である。
バリッと硬いサイパン麺は矢張りここでしか味わえない食感、そしてそれに絡みつくおおよそ上品と言えないスープ!そして香味たっぷりな油脂分…最高だ!!チャーシューは小さめにつき3枚でさらにブチ上がり事案!!
底から掘り出した麺には香味油に含まれるクタクタのネギが嬉しい。
俺、これだから上品やめらんねえんだ…
サクッと完食当然KKブチカマしフィニッシュムーブ深々と会釈して退店!
こんなにブチ上がったキリヲさん初めて見た、とか言われながらハスボータスクこなしまくって帰宅。
メンマ煮てこれからパーティさ。